翠玉の彼女と赤い狙撃手

□翠玉の隻眼を持つ怪物(モンスター・オブ・エメラルドアイ)
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パーティー当日の夜。

アンジェの情報通りの場所に来る。

しかし、FBIがいない。

まぁやりやすいからいいさ。

狐の面を着ける。両目の部分のうち左目しか穴があいていない。

白い狐の面に全身白い格好。唯一の色はお面の左目部分から見える僕の目の色。

人の気配を感じた。

「2人か……」

気配を消し待機する。


結果は恐ろしいことだ。

ガキンチョがベルモットのそばで眠らされ、哀ちゃんが来てしまった。

哀ちゃんを守ろうと蘭ちゃんまでいる始末だ。

ベルモットは蘭ちゃんに銃を向けるが撃たない。

「どいて!……Move it Angel!!(どいてエンジェル!!)」

天使……か。確かに、純粋無垢な蘭ちゃんはベルモットら闇の人間から見たら天使そのものなのかもしれない。

パァンと乾いた音。

ジョディさんがライフルの死角に入りベルモットに向かって発砲したらしい。

すると、ベルモットは高らかに仲間の1人に命じた。

「ほぉー。カルバドスというのか、あの男……ライフルにショットガンに拳銃三丁、どこかの武器商人だと思ったぜ……」

来たのは赤井。

カルバドス……林檎の蒸留酒だったな確か。

「もっとも、両足を折られて当分商売はできないだろうがな。まぁカルバドスは林檎の蒸留酒。腐った林檎の女の相棒にはお似合いってトコロか」

腐った林檎ってw

「く、腐った林檎ッ!?」

ベルモットもこれには流石にビックリだよ

「あんたの標的名だ。大女優シャロンが脚光を浴びたのが、ゴールデンアップル。あんたはあの時のまま綺麗だが、中身はシワシワのラットンアップル……腐った林檎ってな!」

言うなぁ。笑っちゃうよ。

「ふふ…」

ベルモットが笑う。

「遂に気が狂ったか」

真顔で赤井が言う。

「私がカルバドス1人しか連れてきていないとでも思ったの!?」

ーーコイツらを射殺しなさい!そうすれば私があなたを幹部へ推奨してあげる!!ーー

そう高らかに英語で言う

「これでチェックメイトよ!」
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