翠玉の彼女と赤い狙撃手
□女子会第二弾
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ジョディさんからの誘いで、2人で杯戸駅前にあるカフェに来た。
女子会(大人同士)である。
聞けばジョディさんは同い年と言う。
「で?」
「は?」
……主語をくれ。突然「で?」なんて聞かれてもわからん。
「シュウよシュウ!どこまで行ったの?」
……Pardon?何を言ってるんだこの人は。
「どこまでって言っても……アイツとは付き合ってもいないのだが……」
するとウェイターさんが、頼んでいた紅茶が来た。
「えー。あんなに本人は頑張ってるのよ?」
「……彼に僕なんかは不釣り合いだ。彼に愛されては困る。彼には僕を恨んで貰わないと。」
「恨むって……」
「そのために今回時間を上げたんだから。」
「は?」
ジョディさんがきょとんとする。
「僕がいないうちに家を調べようという魂胆ですよね?」
そう言うとジュディさんの肩が跳ねた。
最近友達の情報屋に頼んでFBIを見張っていた。
情報はコッチに筒抜け。
「なんで」
「情報屋だよ。今日から彼には、憎んでもらう」
「っ!なんで…」
ジョディさんは涙目になっていた。
「 」
「怪物なんか愛してはいけない」
彼女はそう言って笑った。
どこか無理をしながら。
哀しい笑顔だった。
なにか諦めた笑顔だった。
自分と同い歳なのに、蓮は私より落ち着いた女性だ。
しかし、どんな人間よりも彼女はもろいように私は見えた。