翠玉の彼女と赤い狙撃手
□お詫びの…
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朝起きて、リビングに行ったら赤井秀一がいた。
「蓮か。おはよう」
「おはようじゃなくて……なんでいるの?」
ジト目で見ると、赤井秀一はククッと笑いながら本を見せてくる。
「本を読むなら自分で買え」
「手厳しいな…」
そう言って、コーヒーをズズッと飲む。
「だいたい、アンタ仕事はどうしたんだよ仕事は」
「しすぎだと言われて追い出される。」
…それでいいのかFBI。
「ああ。そうだ。蓮。ちょっと来てくれ」
そう言って手招きする赤井秀一。
なんだろう。なんか聞きたいことがあるのか?
赤井秀一の座ってるソファに近づく。
「いつも迷惑をかけているからな。」
そう言って渡されたのは小さな箱。中身を見てみると、小さな緋色の石がついた拳銃のチャームが特徴のネックレス。
「気にいってくれるといいんだが。」
苦笑いしながら、赤井秀一が言ってくる。
「……ありがとう。貰っておくよ」
迷惑な奴からといえ、プレゼントを貰えることはとても嬉しい。
「喜んでもらえたようでよかった。」
安心したように言う赤井秀一。
さて、朝起きてまだ何も食ってないから朝飯パパッと作りますか。
意味なんて、考えてなかったさ。
ネックレスを君に送る。君を独占したい。
ただの俺の独占欲の象徴。
蓮の左目には劣る綺麗なエメラルドグリーンの石がついた拳銃のチャームが特徴のネックレスが、俺の胸元で小さく音を立てた。