翠玉の彼女と赤い狙撃手

□うわぁ
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家に帰って、寝た。そこまではいい。

起きて外見たらシボレーが止まってるんだが。何あれ。何なの?ストーカー?え、怖いんだけど。なんで昨日と今日でシボレー見るの?シボレーはシボレーでもCー1500じゃなくてカマロみたいよ。変形してくれればいいけど……現実逃避良くないか。

だいたい、赤井秀一っていうわけじゃないしな。シボレー乗ってる人もいるっちゃいるよな。うん。

新聞を取りに外に出た。

「早いな。まだ5時だぞ」

「…なぜココにいる。赤井秀一」

シボレーの持ち主は赤井秀一だった。チクショウ

「お前のことが気にいってな。住所を調べさせてもらった。」

……はぁ??

「調べさせてもらったって…キモチワルイな」

「本当にお前はオブラートに何も包まずにものを言うな。」

「そんなに優しくはないんでな。で?本当は何の用?」

「だから言っただろう。気にいったと。」

…嘘をつけ。絶対違うだろ。てか

「…いつから家の前にいたんだよ」

「日付が変わった頃から…だな」

……はぁ!?

「馬鹿じゃないのか?」

そう言うと赤井秀一は少し眉間寄せた。

チラッと車内を見ると合ったのはブラックコーヒー缶があるだけ。

そういや、昨日の車内も缶コーヒーがあっただけだな。

…コイツちゃんと食ったり寝たりしてんのか??

しなさそうだな。

「??どうかしたか?」

「いや。帰らねぇの??」

そう僕がいうと、きょとんとした。

「俺はさっき蓮を気に入ったと言ったが」

…だから何??

「なぜすぐ帰らなきゃいけないんだ??」

…はぁ!?!?何いってんのこいつ?バカなの?バカなの!?

「少し、世間話をしたいんだ。」

……コイツFBIの切れ者だよな?

FBIって、暇なの?

グゥと腹がなった。僕のではないがな。



結局家の中に招いて僕はなんで朝飯まで作ってやってるんだ。

赤井秀一はソファに座ってクッション抱いてテレビ見てるし。

ここは僕の家のはずなんだが。

チィンとトースターがなる。赤井秀一にも聞こえたらしくテレビを消してクッションを置いてこっちに来る。

「俺の分まですまんな。」

「…すまんと思うなら来るな。それか来るとしたら飯を食ってから来い。」

そう言うと赤井秀一はククッと笑いながら、「俺は料理ができないんだ」と言う。

「ならできるように頑張りやがれ。」

そういいながら赤井秀一分のエッグベネディクトとコーヒーを渡す。

「そんな器用ではないんでな。」

どの口が言うんだか。
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