dv 1

□結局は
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お風呂を出て髪を乾かしリビングに行くと、帰ってきていた慧がソファに座ってテレビを見ていた。今日は機嫌がいい日か悪い日か少し考えていると、
『あ、○○風呂入ってたの?ただいま〜。ここおいで?』
そう言い自分の隣を手でポンポンと叩いた。よかった、こんな風に何気ない時間を過ごせる事を嬉しく思いながら隣に座る。少しすると私の顔を見つめてくる。そして私の服を脱がし始めた。
「!?…今そんな気分じゃ…っ、」
間違えたみたい、今日は優しい日じゃなさそう。私が拒否した事で機嫌を悪くしてしまった。今日が優しい日じゃないとわからずに怒らせてしまった私が悪い。乱暴にソファに押し倒し服を全部脱がす。テレビの雑音、ムードなんて欠片もないまま、彼は大きくなった自分のものを私に咥えさせた。逃げられない私に、慧は大きく腰をふる。何度も吐き気に襲われ涙目になりながらも必死に応える。少しすると口から離してくれた。そして彼は何の前戯も無しに私に入れる。
「っ痛ぃ、、っ」
濡れてないのだから痛いに決まってる。しかし彼は止める様子はない。無理矢理奥まで押し込み、ゆるゆると腰を振り始めた。少しずつ慣れ、されるがままに応えていると彼の手が私の首を緩く掴んだ。彼を見つめると、一瞬微笑んだ後、首に添えた手に込めた力を徐々に強めた。息が苦しくなり、頭に血がのぼる感覚がする。
「っっ、、ぁっ、、あ、っ」
声が出ず、痣と傷だらけの腕で彼に縋り付くと
『かわいい…』
そう言うと手を離したと同時に更に腰を激しく振り、その後1人で果てた彼は白濁したものを私のお腹に出した。無言で服を着る彼の後ろ姿を眺め、虚無感に襲われ目を瞑った。
『風呂入るわ』
と声がしたかと思うと、去り際に頭を撫でられた。目を開けると、さっきまでそこになかったティッシュが置いてある。
「拭いてはくれないんだね」
彼のいなくなった部屋でそう呟きながら、小さな優しさだけで全てを許せてしまう私は、たぶんこれから先もずっと彼から逃げる事が出来ないし逃げる気もないんだろう。

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