ネタ帳

□拾い松
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妹視点


学生気分も大分と抜け、新人から社畜に変わりはじめた頃。

期待した気持ちは慣れに、不安も薄れ、なんだか退屈なような気持ちが湧くことが多くなった。

別に悩んでいる訳ではなかった。

むしろ悩むなら自分のコミュ力のほうが問題視されるべきだし……。

上司や同期のセクハラもコミュ力おばけの姉ならばうまくやりこめるのだろうが…、

そんなコミュ力おばけから珍しく電話がきた。

普段はメールでしか連絡を寄越さない姉がだ。



「もしもし、お姉ちゃん?どうしたの。」


「あ、やっと出やがった!」


「口悪いなオイ。」


「仕事は終わってんの!?終わってんなら今すぐ家にきて!」


「ええ?お姉ちゃんち仕事場の真反対なのに…なんかあったの?」


「そうなの!あのね……カラ松拾った!助けて!」



「………は?」



なにしてんだアンタ!?
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