BLEACH

□大好きな雪狐【後篇】
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あれは今から三年前。
俺がまだ十番隊隊長になりたての頃で
市丸とはお互い恋愛感情が芽生えておらず
まだ意識が行通ってない時の話だ。

昔幼かった頃で流魂街に居るとき、
“氷のようだ”だの“氷のように冷たい”だの
好き放題言われて散々だったのに
この護廷十三隊の十番隊隊長となってからも
死神達に言われたのを覚えている。

“氷のように冷たい”だけじゃねえ。
“生意気なガキ隊長”とも言われたな。

男死神だけじゃねえ。女死神も言ってきた。
醜い集団となって俺を集中狙い。
流魂街の時は自身の考えに確信していなかったが
この時俺は確信したんだ。

そんな目で視ずにちゃんと俺を見てくれる奴なんて
きっと何処にも居ないんだろう
、ってな。

けど一人だけ周りの奴等とは違った奴がいた。
いつものように隊舎を歩いていたら
とある人物が俺に話しかけてきた。

「なぁッ!お前が噂の日番谷?」
「…誰だてめえは」
「あ、自己紹介してなかったな…
俺は詩垂(しだら)って言うんだ〜!」
「…詩垂…初めて聞く名だ。てめえは何処の隊だ」
「…何処だったっけ?」
「それを俺に聞くなッ…!!」
「あははッ…あ、思い出した!三番隊!」
「三番隊…の何だ」
「普通の隊員だぜ(どや」
「どやる所じゃねえだろッ…!!」

そいつの名は詩垂で三番隊の隊員。
俺が隊長なのにも関わらず詩垂はタメ口。
これは誰に対してでもらしい。
俺は“敬語を使え”や“日番谷隊長だ”等
目上には敬う姿勢を忘れるなと会う度に
注意するも詩垂は笑いながら受け流していた。

他の隊長達なら
こんな奴となんか二度と話したくねえ
とか思うかも知れねえが、俺は違った。
詩垂と話す都度イライラを抱えるも
もう一つ別の感情を抱いていた。

“恋(好き)”と言う感情

気が付けば俺はソイツを好きになっていた。
理由は単純なようで単純でない。

自分を氷のようだと中身も見ずに決めつけた奴等とは違って、
周りの目を気にせずにちゃんと
中身を見ようと正面から来てくれたから


俺は知らず知らずそいつの事を…
詩垂の事を知りたいと言う感情に心を満たされていた。
だがこの感情は本来抱いてはならないだろうと思い、
俺は自身の気持ちを秘めておくことにした。

想いを秘め続けて一ヶ月経ち、
虚討伐し終えて各自の部屋に戻って
休憩している時だった。

俺は自室で着替え等を済まし終えて
書類に目を通していたその時詩垂が部屋にやって来た

「居るか?」

相変わらずタメ口。
何度注意しても受け流す詩垂には
もう説教する意味ないかと俺は思い、
大きく溜め息を吐いて言った。

「…詩垂か。入れ」

俺が入れと言うと直ぐに詩垂は
俺の部屋に入り込んできた。返事もなしに

「…なんの用だ」

返事くらいしろと苛立った俺は
そっけなく何をしに来たと問いかける。
すると詩垂がいきなり抱きついてくる。

「なッ…詩垂ッ……何してッ…」
「…俺、お前が好きなんだ」
「ッ……ッ……は?ッ……」

最初聞いたとき俺は頭が回転しなかった。
これは俺の妄想なのかと思っていた。
けどそれは嘘偽り無い現実だった。

俺は嬉しくて素直にオッケーを出し
俺らは付き合うことにした。
俺らはほぼ一緒に時を過ごしていた。
付き合ってから半月でキスを求められ
そこから体をも求められた。



「ッ……ゃ…そこッ……はッ……」
「…やっぱ冬獅郎は此処気持ちいいんだな」

詩垂はそう言いながら俺の
二つの尖った形のに触る。

「…ッ……るさ───「ひぁああんッ」
「ほらッ、吸った瞬間声でかくなった」
「ッ…ぁッ…んゥッ…」
「…良いんだけどやっぱ膨らんでたらな〜」
「はァッ…はぁッ…詩垂は…胸が無いのは…嫌か…?」
「………そんな事ねェよ♪
俺はこの冬獅郎のイヤらしい乳首が好きだぜ?」

チュパッ…チュパッ…

「ゃんッ…あッ…あぁッ…ら…らめッ…!」
「本当、冬獅郎はイヤらしいな…ゴク
…なぁ冬獅郎…してほしいことがあんだけど」
「……ッ……?」

詩垂がしたいと言ってきたことは
男同士だとほぼ不可能な行為──

「な…何してッ……?」
「ほら、俺のをその可愛い乳首で
イカせてくれよ」
「……まさか…」
「ああ、パイズリ」

もちろん俺は男でそんなの無理だと思っていたものの
詩垂には嫌われたくなかった俺は
その行為をすることに専念した。




「…ッ……ッ……」
「あ〜やっぱり…ぺちゃだから挟めねェな」
「……ッ……や…止めとく…か?」

俺は出来るかぎり尽くしたが
詩垂が思う通りにならない為、
このくらいにしとくか?といっても
詩垂は諦めず思わぬ行動をとった。

クリッ…

「ひぁッ…!?し…ッ…しだら…ッ…?」
「冬獅郎が寄せても無理なら…
片方だけにでも俺が直接擦り付ければ…」

コス…ッコスコスッ…

「んぁッ…ゃッ…ぅぁッ…しだ…らひぃッ…!」

詩垂は激しく俺の突起に片方ずつ交互に
擦り付けて刺激を互いに分け与える。
そして俺らは絶頂を迎えた。


....
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