BLEACH

□温泉にて桃桜乱【番外篇】
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【副隊長side】
「あ〜疲れたわ〜なんで副隊長だけ会議あるのよ…」
「仕方ないよ、あの話は重大だったし
あ、そうだ今から宴して盛り上がろうよ!」
「それいいわね〜」

副隊長会議を終えて、
疲れが溜まっていた乱菊がそう呟くと
やちるが発散しよう!と宴を言い出す。

「勿論お酒だよ!!」
「あら!もう気が利くわね〜」
「ダメですよ、お酒だなんて」

乱菊とやちるの(酒)宴話に
首を突っ込んだのは七緒だった。
七緒の発言に二人が拗ねて反論する

「え〜良いじゃない〜たまには」
「たまにはと言いつつも毎日飲んでいますよ」
「でもッ!副隊長として頑張ったんだよ?
だからご褒美としてならいいよね?」
「会長まで…でも駄目な物は駄目です。
会長は未成年で尚更駄目です。
それに明日帰り際にベロンベロンで事故に
遭ったらどうするんです?」
「それは…」
「兎に角!今は我慢してください」

七緒は大きめの声でそう叱り、
乱菊とやちるの元から立ち去った。
二人は拗ねながらも我慢することにした。

と、其処へ藍染と市丸の二人とすれ違う。
乱菊は黙っている筈もなく市丸に嫌みを言う。

「あんたは隊長だから会議なかったのね」

藍染と市丸は立ち止まり、乱菊の発言に
市丸も負けずと言い返す。

「無かったで。まァ、ボクら隊長は
副隊長と違って忙しい
からなァ…?」
「なんですってぇ〜!?」

その言葉に乱菊は眉をピクリとさせて
殴りかかりそうな勢いで睨み付ける。
勿論殴りなどはしない。出来ない。
市丸はフッと苦笑いし両手を上に挙げる

「おっと怖い怖い!そんな怒らんといてーや
先に貶してきたんはそっちやで?」
「ふん、全く相変わらずねギン」
「そんな褒めんでもええやん」
「褒めてないわよ💢」
「はいはい、ボクら忙しいからほなね」
「あ、ちょまちなさ───」

乱菊は嫌みをまたもや言ったものの
今度は褒められたと受け止める市丸。
そして忙しいからとその場を立ち去る
それを乱菊は止めようとするも既に居なくなっていた。

「全く…最近生意気になったわね〜💢」

乱菊はやちるの横でそう言い
市丸が歩いていった方向を眺めていた。



【市丸side】
「はぁ…相変わらずや乱菊」

市丸は藍染と歩いている最中にふとそう言い漏らす。
その発言に藍染が問う。

「どうかしたのかい?」
「…いや、何もないですわ
気にしんといてください、藍染はん」

市丸は別に気にしなくても良いですよと藍染に言う。
それに藍染は目を曇らせて黙りこむ。
暫く二人は会話すらせず、
温泉の脱衣場に来ても藍染は無言で
しかもどす黒いオーラがプンプン。

「あ、藍染はん?どないしはったの?
なんか偉いオーラが滲み出てはるけど…」
「…キミは他人の心配をする暇なんてあるのかい?
「…?何が言いたいですのん」

藍染は服を全て脱ぎ終えて腰にタオルを
巻いているだけであった。
一方市丸はと言うと脱いでいる途中だった。

「えッ…ちょッ……藍染はn──」

藍染は市丸がまだ脱ぎ終えてないと言うのに
無理矢理担いでガラス戸を開け温泉の目の前まで行く
そして色の染まった方へ投げ込む。

バシャンッ!

「ッ……ッ……ぷはッ…!!
い、いきなり何、しますのん!?」
悪い子狐(こ)にはお仕置き
そんな言葉すら知らないのかい?」
「なッ…ボクが藍染はんにッ……
何をしたって言いはるんです?!」
「そんな事すら分からなくなるほど
頭の中で浮気をしているのかい…?」
「何を言ってはるか…意味が──ッ…!?」

市丸は“意味が分かりまへんわ”と
呟こうとした途中で体に変な感覚が走る
話そうとしても変な感覚に途切らされ
市丸は体を少しくねらせる。
その様子に藍染が様子を見て気づく。

「おや…この色のついた温泉には
どうやら媚薬効果が含まれてるね」
「はッ…はぁッ……藍染はん…ッ……知ってて
わざと…ボクを投げはったん…ッ……?」
「いや?今気付いたんだよ」
「ッ……はッァ……や…服が張り付いて…
気持ち悪い…藍染はん…助けてぇ…なッ」

市丸はいつものような威勢がなくなり
今では欲情に餓えた狐となっている。
その発言に藍染はニヤニヤしながら

「後悔しても知らないぞ?」

市丸は大きくコクコクと頷き
早くしてと体をくねらせながらねだる。
藍染は隣に入り市丸の耳元で囁く。

なんて厭らしい子狐だ。悪い子狐には調教が必要だ

....

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