BLEACH

□指という名の鎖
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「……ジョーもっと哭きなさい。」
「…あ…ァッ…や…ンンッ…」
「私の指に少しは絡み付くようになってきたようだね」
「…あッ…んゥッ…」

俺が生まれてこれたのはあんたのお蔭だとは思ってる。
ちゃんと分かっている。分かってんだ、だから頼む
頼むから俺から離れてくれ
その指で俺を繋ぎ止めないでくれ
もうこれ以上あんたの所には──
居たくもねぇんだよ…ッ…

「…どうした、グリムジョー
何かを企んでいるようだね…まさか
私から逃げようとでも思っているのかい?」
「……ッ!」
「ああ、図星だったんだね。
そんなに逃げたいのなら逃げて構わないよ
ただ逃げられたらの話だけどね」

どうして俺がこんなことされなきゃなんねぇんだ
"どうしてこんなことするんだ"と訊ねると
あんたは「他の十刃もしているからだよ」と
決まっていつもそう言いやがんだ。
何が"他の十刃もしてる"だ?ふざけんじゃねえッ…
大体あんたは何のために俺を生んだのかは知らねえ。
けど俺はあんたに尽くすために犯されるために
生まれてきたんじゃねえんだ
俺は強くなるために戦うために生まれてきたんだよッ!
こんな事してる暇なんて──

グチュッ
あァッ…!?
「おや、グリムジョーの良いとこが見つかったね」
「な…ッ良いとこ…だァ?ンひッ…!?」
「ああ…堪らない
グリムジョーもっとその顔を私に見せなさい。
そしたら…

永遠に私の鎖でお前を飼って(虜にして)あげよう

あァ…どう足掻いてもあんたからは
逃げられねぇってわけだ
つかその前に逃げる気にもなれねえよ
狂いそうで壊れてしまいそうなくらい…

気持ち良すぎるせいでなッ…!


END.

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