Aspect-dependent couple

□始まりの時間
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停学最終日

私とカルマは何故か防衛省に来ていた。


防衛省の人曰く、今3年E組には月を爆発させた奴が担任として授業をしているらしい。
そして、その担任をE組全員で暗殺して欲しいとの事だった。


「事情は今話した通りです。地球の危機ゆえ秘密の口外は絶対に禁止」


『もし誰かに話したら?』


「その場合は記憶消去の治療を受けて頂くことに」


「…怖ッえ!」


既にE組は全員担任の暗殺を始めているらしい。
ただし、担任の先生はとても速く最高速度はマッハ20だという。

そんな担任ヤダな……


「君たちも停学が解けたらE組に戻る。よって、君たちにも暗殺任務を依頼します!」


ここに着いた時に渡されたターゲットの写真とオモチャの様なナイフ、同じくオモチャの様なBB弾を詰め込んで撃つ銃を見比べる。

月を爆発させたのだから普通の奴ではない事くらいは分かっていたが……


『まさかタコとは思わなかった…』


タコといえばヌメヌメとしていて吸盤が吸い付いてくるという嫌悪感しか想像出来ない。
正直この先生には触りたくないな…


そんな事を考えてる間カルマと防衛省の人は会話を続けていた。


「へーえ。ま、人間じゃなくても別にいーか」


カルマの雰囲気が変わった。


「一回さぁ、先生って生き物殺してみたかったんだ」


オモチャの様なナイフを写真に突き刺すカルマ。
あの時の…担任、大野に裏切られた時のキズはまだ癒えていない。

"先生"を殺す事に囚われているカルマが無茶をしない様に暫くは気を配る必要を感じた……
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