dream
□1話
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「名無しさん、大会近いから気合い入ってるね。今日の演技も良かったよ!」
「今年もインターハイ行きたいからね。夏休みに入るし、やっと集中できるよ。」
季節は夏のはじまり。
高校生たちは、終業式を終え待ちに待った夏休みを迎えていた。
そうです、今日から私も夏休み!!
去年は、惜しくも準優勝で終わった新体操部のインターハイ。今年こそは優勝をしたい。
「帰ってたら、ちゃんとご飯食べて早く寝て、明日からの地獄の特訓に備えるんだよ。名無しさん、アニメばっかり見て寝不足にならないように。」
「う…反論…できない…」
そう私は小さい頃から、アニメやゲームが大好きな生粋のオタク。
よく徹夜でゲームをしては寝不足で、授業を居眠りをして、よく怒られているのだ。
特に今、コードギアスというアニメにハマっていて、日夜ネット検索を繰り返している。
今日は寝る前に、"スザク""幼少期"で画像検索して、可愛さに悶えながら寝る計画でした、すみません。
「ま、明日また体育館でね。」
「うん、今日は早く寝るよ。」
クラスメイトと別れを告げ、駅へと向かう。
カンカンカンカン
遮断機の音が夕暮れに児玉する。ここは開かずの踏切での有名なところだ。
しばらく、あかないだろうと諦め足元に目を落とす。
瞬間
地面が一気に闇に覆われた。
遮断機の音が急に遠くなる。
「え、何…この感覚。」
どこかで、男の声が微かに聞こえたかと思うと
私は、一気に闇に覆われた