書 庫

□食後のデザート
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みちると恋人になってから、一体何れくらいの時間が流れただろうか?



あのデス・バスターズとの命を掛けた壮絶な戦いに終止符が打たれたあと、世界は再び平和を取り戻した。

到底納得出来る代物では無かったが、使命を果たしたことに違いは無いと僕は一旦気持ちに区切りを付けることにした。


そうして気が付けば僕は、ずっと心に秘めていたみちるへの想いを(今、思えばかなり恥ずかしいのだが…)すがるような気持ちで吐露していたのだ。

そう、もう二度とみちるをこの手から離さないためにも僕は必死だったのだ。

僕にはみちるというその人が、どうしても必要不可欠なのだということがあの日あの時、身に沁みて分かったから…。

みちるもまた僕と同じ気持ちでいてくれたことに僕は驚き歓喜した。



―そして僕とみちるはようやく結ばれたのだ。


…幸せ


僕の隣にはいつもみちるがいてくれる。目が合えば、その美しい人はいつも優しく微笑んでいてくれる。温かい両の手で僕を包んでくれるのだ。


群れる事を嫌い、誰にも心を開く事が無かった僕。生涯このまま孤独に生きて行くのだろう、そう思っていたのに…。

冷めきった僕の心に灯が灯る。


みちるに出逢って、僕は愛というものを初めて知ったんだ。

みちるはオアシスだ。僕の渇いた心を癒す海の女神。


こんなにもみちるという人間に執着してしまった僕は、もうみちる無しでは到底生きてはいけないだろう。

いや、絶対に離さない。離れることすら赦さない。

例え新たな敵が現れようと、僕達を切り離すことなどさせはしない。


―死する時は伴に…


僕達はそう固く誓いあったのだった。
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