dream

□手をつなぐ
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最初は、デート中です



「寒いね」
冷たい風に、私は首を竦める。
「そーッスねえ」
黄瀬くんが、少し躊躇ってから口を開く。
「...手、繋いじゃう?」
「っ!」
パッと見上げると、赤くなった顔。
「...うん」
私は、距離を埋める。
黄瀬くんの手が、私の手にそっと触れる。
そして、ゆっくりと絡めていく。
「...えへへ」
2人で照れ笑いをして、そのままくっついて歩き続ける。
「あったかいね」
「うん」
嗚呼、手を離す時が来なければいいのに。
このままずっと、この体温に包まれていたい。
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