Going my way

□1冊目
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学問街•薬学の館

パタン

名前 「ふぅー、これで全部読み終わったかな?」

ここ薬学の館には昔から学者が集まっていたため
古くからの文献が山程ある
小さなころから通いつめていた私は今しがたここにある全ての文献、薬学書を読み終えたのだ

名前「(知識も多く得たし、ほとんどの薬は調剤もできるようになった)これからどうしようか...」

ここでこのまま薬剤師となり働くこともできるかもしれない
だけどそれではなんだか物足りない...

顎に手を当て考えていると後ろの人たちの話し声が聞こえてきた


「おい、聞いたか?宮廷付き薬剤師試験!今年もあるんだってよ!」

「本当か?!だけど狭き門だからなぁ、俺たちには縁のない話だな」

宮廷付き薬剤師、たしかかなり難しいっていう...
よし、決めた!

先ほどとはうってかわり、すっきりと顔をした彼女がここを飛び出すまでに数秒もかからなかった

「おい、今のって名前さんだよな?間近で見れちゃったぜ!」
「ああ!しかしえらく急いでたみたいだな」
「だな。でも名前さんくらい知識もあれば宮廷付き薬剤師とか簡単になれそうだよな」
「めちゃくちゃ知識あって実際にちゃんと調剤もできて、美人だし、完璧だよな。」

その容姿からか、憧れるものは少なくない事を彼女は知らない
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