FAIRY TAIL(中編、短編)

□ほのぼの日和 2
1ページ/2ページ






私は1人、街に来ていた



『ボディーソープにシャンプー、ピーマン お肉 お魚 キャベツ 苺 牛乳………

よしっ!じゃあ買いに行こう!』


ついこの間、家にあるたくさんのものがきれてしまったためアサコは買い物に来ていた



「一人でうろつくんじゃねぇぞ」

「絶対に一人で動いちゃだめよ?」





あー……そんなこと言われたこともあったなぁ

と思い出すも

『まあ、ここはマグノリアだしいっか』


と、ポジティブに歩き出す




しばらく歩くと、向こうから愛しの姿が


「スティングー、レクター、ローグぅ」


『フロッシュー!』

「あ、アサコー」


トテトテと小走りに駆け寄ってきたフロッシュ


『どうしたの?こんなところで』

「フロー、迷子」

『剣咬の虎までの道はわかる?』

「フローわかんない」


とりあえずはギルドに送り届ければいいと思ったものの、何しろアサコには行き方がわからない



これは困った


二人して方向音痴だった




『とりあえず道を聞こうか』

「フローもそーもう」


私たちは適当に歩いている人に道を聞いた



『すみませーん。剣咬の虎までの道を知りませんか?』

「ああ、それなら知ってるよ」

『ほんとですか!?』



私たちはなんとか道を教えてもらうことに成功した


ちなみに、先程教えてくれた心優しい人は15人目だった



『えーっと、ここをまっすぐで次を左で………』


アサコはフロッシュを抱きかかえながら歩いた






──────────








「おーーい!フロッシュー!!」

「どこだー!フロッシュー!!!」

「フロッシュー。居たら返事してくださーい!!」


三人ははぐれてしまったフロッシュを探していた


「くそっ…俺がちゃんと見ていなかったから………」

「大丈夫だローグ。絶対見つけようぜ」

「当たり前です!」




一方その頃





「おーーい!アサコー!!」

「アサコー!どこ行ったのー?」

「うーーん……。匂いが薄い……」

「ナーツー!」


空からフヨフヨとハッピーが降りてきた


「お、ハッピー!アサコ居たか?」

「オイラが見た限りでは見つけられなかったよ……」

「そっか!サンキューな、ハッピー」







「おーい!フロッシュー!」

「どこですかー!」





グレイ、ナツ、ルーシィ、ハッピーはその声に気がついた




「剣咬の虎じゃねぇか!」

「こんな夜遅くに何してるの?」


「フロッシュが居なくなったんだ」

「妖精の尻尾のみなさんも、何をしているんですか?」


「こっちもアサコが居なくなっちゃって」


「お!アサコの匂いだ!」

「よし、さっさと行けクソ炎!」

「黙れ変態野郎ぉ!!」

「さっさと行きなさいよ!」



合流した妖精の尻尾と剣咬の虎は、ナツたち滅竜魔導士の鼻を頼りに進んで行った







──────────






少し時間は遡り、アサコたち





『どうして森につくんだろうねー』

「フローもそーもう」

『ごめんねー。私が方向音痴なばっかりに』

「フローもだから大丈夫ー
フロー、アサコがいてよかったー」

その言葉に、アサコは少し驚いた


『でも、私と居なかったら今頃は街の中だったかもよ?
もう暗くなって来ちゃったし』


「アサコが居なかったら、フローひとり」

『私もフロッシュが居てくれてよかった』

「フローもー!」


フロッシュはニコニコと微笑んでアサコに両手を広げる

アサコはそんなフロッシュを抱きあげた


『寒くなるかも知れないし、もう暗くなって動くのは危ないから野宿でもいい?』

「フローはだいじょーぶ」


アサコあったかーい
と、胸にしがみつくフロッシュ



二人はそのまま寝入ってしまった







─────────





「おーーい!フロッシュー!」

「どこだー!」

「返事してくださーい!」


剣咬の虎の三人はフロッシュの捜索中だった



一方その頃



「アサコー!」

「どこにいるのー!」

「おーい!アサコー!」

「ナツ!空から見てもわからなかったよ」


ハッピーが空から降りてきた


「そうか!ありがとな、ハッピー!」

「ちょっと待って!……何か聞こえない?」



「フロッシュー!」
「どこだーフロッシュー!」




「おお!スティングとローグじゃねぇか!」

「あ、ナツさん!フロッシュ見てませんか?」

「いや、見てねぇ。なあハッピー」

「あい。オイラたちもアサコ探してるんだ」


お互い、大変な仲間を持ったものだ



「あ!滅竜魔導士三人の力でなんとか匂いを辿れないの?」

「ルーシィナイス!」

「んー……そう言えばあっちでフロッシュの匂いがしたぞ」

「よし、行くぞ!」



フロッシュの匂いを辿ると、アサコの匂いも混じっていた



滅竜魔導士は青ざめた


「あの二人が一緒なら、どこに行ってもおかしくない」と


「どうしたのよ急に止まって」

「………アイツとフロッシュの匂いが一緒になってんだ」

「……まじかよ…………」




そのまま匂いを辿ると森に入った


だが、誰も驚きはしなかった



「あ、あそこに人がいるよ!」


そこには、アサコとその胸に抱かれているフロッシュが眠っていた



「アサコ!」「フロッシュ!」


『ん……あれ、みんな?』

「あ、ロー…グぅ」


二人は目を擦りながら起きた



「ったく。次からはぜってぇ誰かと一緒に行けよ」

『はぁ〜い』

「フロッシュも離れるんじゃないぞ」

「フローもそーもう〜」



無事に二人が見つかり、お互いのギルドに帰って行った



『フロッシュー またねー!』

「アサコバイバーイ!」































ほのぼの日和 2





男性陣が「フロッシュ羨ましい……」と思ったのは、また別のお話


END
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ