FAIRY TAIL

□*003*
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「今日は宴じゃああぁ!!」

マスターの一言で始まった宴


私のいない間に、沢山知らない人が入っていた


「アサコ!お前美人になったなぁ!」

「ほんと、ミラちゃんと並んでも劣らないくれぇだな」

マカオとワカバにべた褒めされる


『そんなことないよ!ミラの方が美人だって!」

「またまたぁ〜。アサコだってミラさんに負けてないわよぉ?』

『ルーシィ酔ってる?』

「アサコも飲む?久しぶりに会ったんだしさぁ〜」

『原因はカナね……』


私はカナと少しお酒を飲んでから、ラクサスの所に行った


『ラークサスっ』

「アサコか」

『フフッ。何も変わってないね、このギルド』

「うるせェだけだがな」

『それでもあったかい』

「なぁ、アサ……」「アサコおぉぉ!」

ラクサスの声を遮って来たのはフリード


「ラクサスを破門にしないでくれてありがどおぉぉ!!!」

号泣しながら抱き着いてきた


『うん。私もラクサスが居なくなったら寂しいしね』

「そうか。で、アサ……」
「よう、アサコぉ。元気だったかー?」
「だったかー?」「だったかー?」

『ビックスロー!ただいま』

「アサコー!やっとあたしの話せる女の子が帰ってきたぁ」

「お前はほかにも友達作れよ……;」
「作れよー」「作れよー」


ビックスローの言葉に青筋をたてるエバーグリーン


『エバ、ただいま
で、ラクサス。あっちの静かな方で話さない?』

「ああ」




「なぁ、アサコ。お前は何を抱えてんだ?」

『抱えてる、か……
このことは、マスターとあと二人しか知らないんだけど……
いつかはちゃんと言うから。
多分、その人とマスターを抜いても私を止められるのはラクサスだけだと思うから』

それかミストガンかだね
そう言って笑った


『私はね







人間じゃないの』


「人間じゃ、ない?」

『まあ、そうは言っても人間と言えば人間なんだけど』

「俺たちみたいな感じか?」

『ううん。滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)とは違うかな
だって本物の竜(ドラゴン)だーってことじゃないでしょ?

あ、私も竜じゃないよ?』


「そうか……。いつか、言えるときがくれば言ってくれ
一人で抱え込むなよ」

『うん!やっぱりラクサスは優しいね』


そんな話をしてたとき

「「アサコー!/ラクサスー!」」

グレイとフリードがやって来た


「アサコ、さっさとみんなのとこに戻るぞ」

グレイは何故か不機嫌気味

『グレイ、怒ってるの?』


首を傾げて聞くと

「お、怒ってなんかねぇよ!////」

顔を赤くして否定した


ふーん。変なグレイ


私は旅をしてて気付いたことがある

それは



私がグレイのことを好きだということ

この思いを伝えようか迷っていたが、ある話を聞いて、この思いには一生蓋をしようと心に誓った


誰にもバレない様に

誰にも見つからないように……








つぎの日


ギルドでいつもどおり騒いでいた


「おい!勝負しろクソ氷!」

「望むところだクソ炎!」

「漢は拳で語り合えぇぇ!!」


「グレイ様ぁ。その綺麗な裸体でジュビアを抱きしめてくださぁい」

「うおっ!いつの間に!
アサコ!俺の服知らねぇか?!」


グレイはジュビアをくっつけたままこっちに来た

ズキンっ

『はい。こっちに飛んできてたよ』

「サンキューな……って、ジュビア!いい加減離れろ!」

「無理です!ジュビアとグレイ様は永遠の愛の糸で繋がってるんです!」


ズキンっ…ズキンっ…


私は、胸の痛みに気づかないフリをして過ごした


「あれ?なんだか…眠気が……」

「あぁ。ミストガン…ね」

「あたしも…顔…見てみたい……なぁ」


そしてみんなは眠りについた


『おかえり、ミストガン』

「アサコ……帰っていたのか」

『あの、さ。話したいことがあるんだけど……

仕事について行ってもいい?
ほら、S級クエストでもS級魔導士がいれば問題ないでしょ?』


私はS級魔導士になるつもりは無いけどS級クエストには興味がある


「あぁ。俺はいいぞ」

『じゃあマスター、ミストガンと行ってきます』

「まぁまて。アサコはなるべくギルドに居たくないのかもしれんが、少し力を貸して欲しい案件があってな
残ってくれんか?」


『……わかりました。
じゃあこのままで話してもいい?』

「ああ。俺は構わない」

『実は、ミストガンには知っておいて欲しいの。同じ普通ではない者として』

「!……アサコは、俺がここの人間じゃないことを知っているのか?」

『雰囲気でね。何より体内に魔力があるって感じではないもの』

「そうか……。で、話とは?」

『実はね、あたし…………









ぜレフ書の悪魔なの』



「! ぜレフ書の悪魔だと?」

『正確には、ぜレフ書の悪魔を体に埋められたって所かな』

「そうだったのか。で、何故それを俺に話した?」

『ミストガンなら、もし私が悪魔になっても止められると思って……
なるべく力の強い人には頼んでるんだ』

「そうか…。その名を聞いていいか?」


『その名は





























デリオナ』


「デリオナ…か。その名前だとデリオラが関係してるのか?」

『まぁ、ね。ミストガンは怖がらないの?私のこと』

「当たり前だ。デリオナかなんだか知らないが、アサコはアサコだ」


『ふふっ。ありがと
詳しい話は今度にするね』

「あぁ。じゃあな」

『いってらっしゃい』

「……いってきます

ちなみに、俺はエドラスというところのジェラールだ」

『ジェラールね。エドラスに何かあった時は助けになるわ』

「助かる。では」

「こら!魔法を解いていかんかい!」

「3…2…1…」


「またミストガンかぁ」

「ミストガン!俺と勝負だあぁ!」

「いや、もういないから」


私は連合軍の話が気になり、チラッとマスターを見る

「ナツ!グレイ!エルザ!ルーシィ!それにアサコ!お主らちょっと来い」

「なんだぁ?」

「クソ炎と一緒に呼ばれるとか…嫌な予感しかしねぇ」


「お前たちには、青い天馬(ブルーペガサス)、蛇姫の鱗(ラミアスケイル)、化猫の宿(キャットシェルター)と共に連合軍を組んでもらう!」

「連合軍?」

「それは一体……」

「バラム同盟の一つ、六魔将軍(オラシオンセイス)が動き出したのじゃ。
それを阻止するため、今回連合を組むことになった」


連合軍ってそういう事だったのね


「行ってくれるか?」

「もちろんです」

「バラム同盟って超強いとこよね!?
あたしなんかでいいの!?」

「いーじゃねぇかルーシィ!俺らと一緒に暴れに行こうぜ!」

「あんたはそれが目的よね!?」

「アイ!それがナツです」

「俺ももちろん行くぜ。クソ炎と一緒っつーのは気にくわねぇが」

『マスター……』


もしかして、私が早くギルドを離れたがってたのをわかってて、断れないようにするため?


「アサコも、行ってくれるか?」

『はい。出来る限り気をつけます』



こうして、妖精の尻尾の代表メンバーが決まった





───無事に何事もなく帰れるようにしなくちゃ

それに……六魔将軍のマスターには何かありそうだし目を着けておかなくちゃ


みんなを無事に帰すことが出来るよう、最善を尽くそうと心に誓った


To be continue……

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