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□S級魔導士 〜天狼島に行くまで〜
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ここは、フィオーレ王国にある街 マグノリア

ルンルンとご機嫌に川沿いを歩いているのはルーシィ・ハートフィリア

「昨日は楽しかったね、プルー!」

「プンプーン!」

その隣を歩く小さな白い生き物はルーシィの星霊、子犬座のニコラことプルーだ


昨日は幼なじみにして同じチームである、炎の滅竜魔導士である ナツ・ドラグニルがS級魔導士試験に合格したのだ

「やっとここまで来たねー。なんで私たちが昔の記憶を持ったまま生まれてきたのかはよくわかってないけど、きっと何かがあるからよね」

「プーン?」

「ま、いつかわかるでしょ!」

「プーン!」


ガチャ


「みんなおはよー!」

「あっ、ルーちゃん!おはよう!」

「ルーシィじゃないか!おはよ」

ルーシィの挨拶に真っ先に返事をしたのは親友である、レビィ・マクガーデンと、カナ・アルベローナだ


「カナ……朝からお酒飲みすぎ」

「んなことないって!酒はあたしにとってガソリンだよ。ガソリン」

「あはは……」

機嫌良く笑いながら酒ダルを抱えて言うカナに、レビィは苦笑い


「あれ?そう言えばナツは?ルーちゃん一緒じゃないの?」

「へ?あいつなら知らないけ……」
「S級魔導士さまの登場だあああ!」

ばぁん とドアを蹴り破って派手に現れたのは、ナツだった


「あーあ、派手にやらかして」

「ありゃ、エルザにどやされるな」

ギルドの仲間たちは我関せずといったように話している
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