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□序章 〜妖精の尻尾に入るまで〜
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君が旅立ってしまったのも、ちょうど今のように獅子座が綺麗に輝いている頃だったね

あれから何度、僕たちはこの星空を見ただろう。今ではもう数え切れないほどだよ


君の居なくなってしまった世界は急速に色を失い、僕たちの世界は灰色になってしまった

何人もオーナーが変わったけれど、誰一人として君を忘れる事は無かった

みんな君に言われたとおり、しっかりと仕事をしているけど、すっかり覇気がない

僕らを道具のように扱うオーナーの時は、本当に君が恋しくて仕方がなかった



君は最期に言っていたね


「必ず…必ず戻って来て、またみんなのこと見つけ出すから。それまでのお別れ…。押し付けがましいし、変に期待させるかもしれないけど、みんな待っててくれたら……嬉しいな

あたしは、きっとこれが最後の別れじゃないって信じてるから…『ばいばい』なんて…言わないよ?……またね」



君は最期まで笑顔だった。その笑顔は一度たりとも忘れたことはない

僕は待つよ。星霊の時間(トキ)は長いから、ずっと…ずーっと……


だけど…寂しいな……


早く帰ってきて……………



















………ルーシィ
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