銀魂 ◆ 蟻地獄

□09 蟻地獄
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思いっきり涙を流して落ち着いたら、ママから夕飯まで外の空気を吸ってきなと、ママからの手紙を渡された。


行く当てもないけど、一人ぶらりと歌舞伎町を歩いてみた。


通り過ぎる人皆生き生きしてる、羨ましいな、悩み事がなくて…。


あ、この人銀魂に出てた人だ、実在してる…。


と人間観察をしてたら橋に辿り着いた。


ここって、桂さんが岡田に襲われたあの橋だ、紅桜編の。


黄昏時は人の行きかいも少ないせいか静寂している。

手すりに寄りかかり、一呼吸してからママの手紙を読んだ。



『いつでも戻ってきな!』


一枚目はその一言だけだった。


ママだけは私の気持ち理解してくれてると、また涙が出てくる。


二枚目には



『旦那の性癖をも受け入れるのも妻の役目。

ちゃんと自分の意見を言ってごらん。

近藤は本当に美緒の事大切に想っているんだ。

嫁いでから一日一回、店に来ては美緒の近況を教えてくれたり、攘夷志士へのけん制の為、真選組の警らも手厚くしてくれるの。

おかげで、てる彦はじめお店の女の子たちも安全に安心して生活しています。

それでも無理と言うならなら戻ってきな。

我が娘美緒へ ママより』

 
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