銀魂 ◆ 蟻地獄

□06 蟻地獄
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暫くして、小腹が空いた頃、

玄関の開錠の音がした。勲さんが帰宅した。



「美緒さん、いるかな?」


はーい、と言いながら玄関に行き正座して


「お勤めお疲れ様でした。勲さん。」


「い…勲さん、照れますな、ハハハ。美緒さん、一人で心許なかったでしょう。申し訳なかった。明日は休みなので一緒にいられますので、ゆっくりしましょう。さてお昼のお弁当も持って来ましたよ。」




なんだろう。

隊服を脱いだら…あの肉体に抱かれる…。

なんだろう。

胸が熱い。ドキドキする。



身体から始まる関係って聞いたことあるけど、勲さんに恋してるか愛しているかはわからない。

けど勲さんに欲情している。

もっと抱かれたいと。

もっと愛撫されたいと。


美緒は口元を緩め、近藤の目を直視し無意識に哀願していた。


近藤は美緒の瞳が潤んでおり、ぷっくらした唇が空いている表情を見て欲情した。


手にしている二人分のお弁当を玄関の棚に置いた。


184cmの長身の近藤だが、玄関の段差で美緒との身長差縮まるが、まだ近藤の方に身長がある。


近藤は右手で美緒のあごをクイッと持ち上げた。


美緒が潤んだ瞳を閉じたのを合図に唇と唇を合わせた。
 
 
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