銀魂 ◆ 蟻地獄

□05 蟻地獄
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二か月前に猩猩族の姫君から幕府を通して再度結婚の打診があった。


俺がまだ独り身なら婿として嫁いでもらう。

もし結婚の予定があるなら今後一切俺を諦めてくれるという。



すぐにお妙さんに真剣にプロポーズしたが、ダメだった。



トシが「近藤さん、ゴリラ以外ならどの女でもいいか?あんたにはまだ真選組局長としてここにいて貰わないと困るんだ。」と聞かれた。



「あぁ、ゴリラ以外なら誰でも結婚するよ、トシ。」と答えた。


お妙さん以外の結婚相手には希望を持つことが出来なかった、いやしなかったのだ。
こんな俺でもすぐに気持ちは切り替えることはできない。
ゴリラの婿になるなら、どんな女でも結婚してここに残ってやるさ。


だからトシが決めた相手の見合い写真や経歴さえ目を通していなかった。興味がなかった。



そして式直前に結婚相手の美緒さんを初めて見た。


一目ぼれした。


想像以上に可愛かった。



しかもエロい。


俺の暴れる刀を納めることができる鞘を持っていた。

あの濡れ具合、締まり具合、収縮の強さ……、やべっ思い出したら息子が大きくなってしまった。



お妙さん、すいません。

俺、近藤勲は今後貴女のことは忘れて、美緒さんだけ愛します。



美緒さんは本当にイイ女性だ。

ケツ毛の俺と一緒だと、ケツ毛夫婦だと言ってくれた。



屯所内の離れのリフォームも終え今日から俺たちの新居になる。


離れだから少しぐらい大きな声で啼かせても大丈夫。



絶対に幸せになりましょうね、美緒さん。
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