銀魂 ◆ 蟻地獄
□03 蟻地獄
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時は流れて
結婚式当日
この日2人は初めて対面した。
式も屯所内でささやかに執り行われた。
参列者は真選組は幕府関係者、美緒側はオカマ、と異様な人たちだったが、式は滞りなく終了した。
近藤には明朝から外せない仕事があり、ホテルでも旅館でもなく、屯所の近藤の部屋で新婚初夜を迎えることとなった。
お互い湯船に浸かり、寝巻浴衣姿となり向かい合って正座していた。
「美緒さん、本当にすいません。俺の仕事の都合でこんなところで。改めて真選組局長をやらせて頂いてる近藤勲です。今後ともよろし
くお願いします。」
律儀にも両手をついて頭を下げての挨拶に、私も慌てて両手をついて頭を下げた。
「こちらこそ、芹澤美緒です。幼少の記憶がなくて西郷さんが身元保証人ですけど、こんな身寄りもない私を選んで頂いて本当にありがとうございます。誠心誠意で頑張りますのでよろしくお願いします。」
お互い顔を上げ目が合いニコッと笑い合う。そして近藤は例の質問を投げてきた。
「ときに美緒さん、ケツ毛がけだるまな男はどう思いますか?」
きた!この質問。
この回答内容で私の一生が決まるかもしれない。
お妙さんが言った「ケツ毛ごと愛します。」と同じだとパクった感じだし、ここはオリジナル回答でいこうと決めた。