銀魂 ◆ 蟻地獄
□02 蟻地獄
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時同じくして真選組屯所内
山崎から美緒に関しての資料と写真を見終わり沖田が言った。
「それにしても土方さん、よくこの女見つけましたねぇ。顔は中の中、スタイルも中。でも気立て良く、後ろ盾に元攘夷志士、現在は歌舞伎四天王のとして力もある西郷特盛。土方さんにしては上出来じゃないですかぃ。」
てめぇも嫁探しの任もぜず毎日ブラブラしやがってと愚痴りながらも
「まぁ、これでゴリ王国の姫君だか猩猩族の姫君だかの縁談も断っても国家紛争になることもねぇ。嫁のバックにあの西郷が付いているとわかれば、嫁にちょっかい出すヤローもいねぇ、何よりストーカー行為も止めてくれるだろう。これで銀髪と関わることも減るしな。」
結局は自分の為じゃないですかーと心で呟いたのに、なぜか土方に蹴られる山崎。
例の橋での出来事、そこにいたのが土方でなかったら美緒が嫁になることもなかった。
「松平のとっつぁんには俺から報告するから、総悟は近藤さんに上手―く言っておけ。」
タバコをの煙をはきながら言った。
「姉御のことは早く忘れて、この女とにゃんにゃんして早く赤ちゃんでもこしえてくだせぇと土方が…」
総悟―!んなこと言ってねぇだろー。と副長と沖田隊長恒例のドタバタだなと少し呆れ気味の山崎。
とりあえず、近藤局長にお嫁さんがいないと本当にあのゴリラを姉さんと呼ばないといけないいし、赤ちゃんって、にゃんにゃんて、とうとう局長にも春がきた…。
「おい山崎、テメー猥褻なこと想像したな。切腹」
そんなー、副長―。
美緒と近藤勲の気持ちなど一切無視したこの縁談。
2人の意思とは関係なく結婚の準備は進められていく。
美緒にどんな運命が待ち構えているのだろうか。