禁断の果実ができるまで


□第28話 過去の片鱗
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『始祖なんてっ!死んでしまえ!!』

『アンタら始祖はアタシが駆逐してやるっ!!!!』

『ううん、始祖だけじゃない…アタシに幸せを与えてからそのすべてを覆したこの世界ごと駆逐してやる…』

『許しなんかしない。みんなみんな殺してやる!!!』









「っ!っ…う……」

「夢か…」

その事実に少しだけがっかりする。

最近よく見る夢。

今は口にはしない言葉。

だけど出来るなら今すぐにでもそうしたい。

愛されるはずなどないアタシがたどった道を、二度と思い出せないくらい血で塗りつぶしたいんだ。

この混血のせいでアタシがエンデツァイトでも首を切り落としても死ねないことは分かってるから…

―――この世界を葬ってしまおう




 

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