Bloody Eclipse
□第3話 自己紹介
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「じゃあシュリーってのは俺達の姉貴…なんだな?」
「まぁ一応そうなるねぇ」
私に抱きつきながらライトくん似の女性――シュリーさんは笑んだ。
「やっぱりー!そうなのかなって思ってたよ!だってこのライトくんに似てるんだもん」
「もう、そうじゃなくてライトちゃんがアタシに似てるんでしょ?」
そっかあ、なんて怖いくらいにこにこしながら笑っているライトくん。
「つかシュウとレイジは知ってたんだろ」
「あんたたちが生まれるまでは一緒に暮らしてたからな…だる」
そういうことらしい。
そして、レイジさんによれば、シュリーさんは逆巻家の長女でコーデリアの娘にあたるそう。
「じゃあ何でライトとスバルは知ってたんですか!?」
「ああ、スバちゃんはクリスタ絡みだよ。クリスタはアタシの大事な大事な人だから」
「は…?」
「クリスタが結婚する前はよく一緒にいたんだ♪まあそれからしばらく会えなくなっちゃったけど」
「ならほんとはオバサンじゃ…」
「殺すよアヤト」
凍りつくようにただならぬ空気が部屋を覆い尽くした。
そしてその沈黙を破ったのもシュリーさんだった。
「それからライトちゃんが何でアタシを知ってるかだっけ?もう、一緒にアイツを殺した仲じゃないの」
「アイツ…?って」
「コーデリア」
コーデリアを殺したのはアヤトくんたち3人だって聞いたのに。
「計画を持ち込んだのはシュリーちゃんだからねえ。」
「あれは素敵だったでしょ?」
「勿論♪」
「じゃあアヤトくんたちは…」
「それが…僕ら魔族は同種間で連絡するのにテレパシーを使うんだけど、シュリーちゃんと繋がったのは僕ライトくんだけだったんだよ」
「どういうことですか?どう考えても兄弟に繋がらないはずがありません」
「…ねえ、レイちゃん」
「アタシがほんとーに兄弟だと思ってるの?」