Novel
□『夜中の出来事』★
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二人共もう認識できる言葉は無く部屋の中は、俺とラディッツの息遣いと肌と肌がぶつかる音が響いているだけ。
「あぁ・・・あっ・・・うぅ・・・ん」
声が漏れないように歯を食いしばるが、激しい律動の中に身を任せれば自然に吐息が漏れていく。
そして俺のモノにラディッツの手が添えられてきて絶頂へと促されるように上下に扱かれる。
ラディッツの更に激しくなった動きと共に刺激を受け、精を吐き出した。
ラディッツも俺とほぼ同時に達したみたいで、ビクビクっと緩慢な動きを数回させて俺から出て行った。
どさりと俺の横にうつ伏せで倒れる様に身体を投げ出したラディッツは全力疾走をした後の様に呼吸が荒く胸を上下に動かしていた。
長い髪の毛がラディッツの顔にかかっていて半分くらいしか見えないが、達成感からか口元が緩んでいて幸せそうに微笑んでいた。
そんな顔を見ていたら胸にモヤモヤとしたものが湧いてきて、呼吸が整って来るのと反比例するかのように段々とムカついてきた。
「てめぇ、よくもヤッてくれたなぁ。落とし前はきっちり付けるからな」
俺はラディッツの足首を持ち、身体を反転させ自分に引き付ける。
ラディッツ顔はまだ達した余韻でぼぉっとしている。
いつもならラディッツの身体(後孔)を考え、ラディッツが泣いて懇願してくるまで解したりもするが今日はそんな気持ちにならねぇ。
「てめぇは・・・」
片手でラディッツの足首を持ち上へ引き上げ、そしてもう片方の手でラディッツ自身に手を掛け上下に扱いた。
すると「やぁん」なんて可愛い声が聞こえた。
「やっぱりここは嫌なんだな。お前が欲しいのはコッチだもんな」
ニヤリと片方の口の端を上げた俺は自分の逸物を扱き、切先をラディッツの後孔にあてがう。
そしてラディッツの最奥を目指して一気に突き刺した。
「やあぁぁーーーーっ!」
ラディッツが悲鳴を上げた。
そりゃそうだ。解してないし。ふんっ、自業自得だ。
俺は腕にラディッツの脚を引っ掛け、Ⅿ字の様に開脚させる。
身体を弓なりにさせ痛みを分散させようとしている。
白い喉元が晒されて誘われるようにラディッツの肩口の横に両手をつき顔を埋める。
そうするとまた角度が変わり結合が深くなった。
「いやぁぁ〜ん、ん、ひゃぁ」
嬌声に煽られるようにラディッツの艶めかしい喉元にガブリと噛みついた。
「あぅ・・あ・・やぁぁぁ〜あぁ〜・・・あ?」
ん?疑問形?
「お、お、お」
おおおって何だ?おれは首筋に甘噛みを繰り返して頭に?を浮かべる。
「お、親父?な、何して・・・?」
「は?」
俺は顔を上げラディッツを見下ろした。
「え?」
「何してって・・・てめぇ自分が何したのか覚えてねぇのか?」
「・・・えぇ〜っと・・・」
「マジ?」
「・・・」
「ぶっ飛んでたぞ」
「えぇ?」
ふぅ〜なんか疲れてきた。
ツッコんだのはいいけど、ちょっと俺自身も元気無くなってきたみたいだ。
「ったく」
「な・・んか・・・親父」
「ん?」
「くふっ・・・痛い・・・よ」
さめざめと泣き始めたラディッツに嗜虐心がフツフツと湧いてくる。
好きな子は泣かせたいみたいな。
っつーかもう泣いてるけど。
「仕置きしてんだから痛いのはしょーがねぇだろ」
「仕置き?俺・・・何か悪い事したの?」
グズグズと涙声で俺をうるうるな目で見つめてきた。
あーなんで泣き顔がこんなに可愛いんだよ。
本当に自分が何かしたか覚えていないみたいだ。
悪い事・・・だったのか?
でも・・良い事でも無いだろ。
ラディが俺にツッこむなんて有り得ないシチュエーションだ
・・・まぁそれなりに気持ち良かったけど。
もう金輪際ゴメンだ。