Novel 2
□『 ターレスのイタズラ日記 』
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「なぁラディ」
俺はエレメンタリースクールで同じクラスで前の席のラディッツ揶揄おうと思って話しかけた。
「なぁに?」
長い髪を翻し、後ろを振り返ったラディッツを見て一瞬ドキリとした。
今日の授業はかったるい。
いつもなら戦闘実習が有る筈なのに教師が突然休んだせいで、教室内で自習だ。
真面目にノートにペンを走らせているは数人の異星人とラディッツぐらいだ。
サイヤ人達は誰かが持ち込んだサッカーボールで遊んでいる。
空中に浮きながら足だけでパスをして、落としたらデコピン攻撃というのを飽きることなくやっている。
いつもなら参加している俺だけど、今日はラディッツと試したい事があった。
「お前、真面目だなぁ、ちゃんと課題してるんだ?」
ラディッツは、チョットはにかんだ笑顔をして身体をちょっとずらしてノートを俺に見せた。
なんだコイツ・・・それって・・・家計簿だ。だから電卓が机の上にあるのか。
「この頃さぼっちゃって付けて無かったからさ」
ペロッと少し舌を出したラディッツの顔がエロい。
・・・と感じる俺の頭の中がエロいのか。
「ふ〜ん」
ったく、小学生で家計簿をつけている奴なんて他にいないだろう。
「それよりどうしたの?」
「うん・・・ちょっと寒気がして・・・さ」
「そういえば、なんか顔が赤いね?保健室行く?薬飲んだ方がいいかも」
「ラディ・・・連れてってくれる?一人じゃ無理っぽい」
「うん、いいよ。肩貸す?」
「・・・大丈夫、ゆっくり歩けば平気だから」
多分顔が赤くなったのはラディッツのチラリと見えた赤い舌のせいだろう。
逸る気持ちを隠しながら、無機質な冷たい廊下をラディッツが俺の腕を組んで支えてくれるように歩いてくれているだけで空に浮かんでいる雲に身を投げ出しているようなフワフワとした気持ちになった。
今日は研修で保険医がいない事は前から調べていたから分っていた。
学校が終わってからだとラディッツは夕飯の買い物があるとかですぐに下校してしまうから、別に自習じゃなくても、今日は何か理由をつけて保健室にラディッツを連れ込もうと算段していた。
「あれ?先生いないや・・・取りあえずココに座る?」
椅子に座らせようと俺を促したラディッツを無視して奥にあるベッドまで俺はスタスタと歩き腰を掛けた。
「なんか苦しいからベッドの方がいいや」
「えっ苦しいの?大丈夫?・・・薬とか・・どうしたらいいんだろう?」
オロオロしだして少し泣き顔になってきたラディッツ。
ったく、いちいち可愛い反応だなぁ。
「静かにしてれば大丈夫だから、こっち来て?」
「うん」
ベッドの所まで来たラディッツに座るようにとポンポンとシーツを叩いた。
ベッドの端にチョコンと座ったラディッツに、もう少し傍に来るようにと手招きした。
「ここが苦しんだ」
俺は自分の股間に手を持っていった。
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