マネージャーは、福富さん。
□福富さんの趣味
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「あー、疲れたー」
練習コースを周回すると、段々と離れていく部員もいるが、椿はそれなりに
ついていった
「まじめに、付いていったから写真撮り損ねちゃったよ」
学園にもどって、休憩している部員をカメラのファインダー越しに覗き
シャッターを切る。
「よし、」
満足げにしていると、福富が近づいてきた。
「椿。先に着替えるか。」
「ありがとうー!いいの?」
「ああ、男子のあとじゃむさ苦しいだろう」
「むさ苦しいって、寿一もそのむさ苦しい男子ですけど?
」
「む?そうだな」
椿は福富を肘でつつく。
お先にいくねっと、足早に部室に向かった。
確かに更衣室は男っけが多く暑苦しい。しかも、荷物も起きっぱなしだ。
「私物は、片付ける訳にはいかないよねー」
そういってジャージを脱いで着替えはじめた。
「これは、一度シャワー浴びに帰らないとダメかな?」
いっぽう、遅刻した真波はペナルティとして片付けを命じられていた。
「そういえば、マネージャーすごいですよねー。東堂さんみたくおとがしなくて。しかも、山じゃないのに。」
「茅野中に少しいたときは、あんな感じじゃなかったけどな」
「うむ、少しスタイルが変わったようだ」
「フーン、フクチャンのお墨付きじゃシャアねぇけどよォ、なんで部員のオマエらは抜かされてンだョ!
」
「「「す、すみません!!」」」
「まあ、よせ、荒北。他の部員たちには予想外だったことだろう。俺も、予想外ではあったがな」
東堂が荒北をたしなめる。
「しかも、最後に黒田まで、抜かされちまってるしョ。おい、黒田!真波の仕事オマエも手伝え!」
「は、はいっ!」
黒田は、真波のところに走っていく。
「お先に着替えたよー」
部室からでると、ボトル洗いに真波と黒田の姿が見えた。
「ちょっと!二人とも何してるの!?」
「あー、福富さんから言われてー」
「あ、荒北さんから言われて。」
「寿一が、言ったことは、受けなきゃだめだけど、荒北の言うこと聞かなくてもいいじゃん。コラー!やすともー!」
椿が荒北に向かって大声で叫ぶ
「いいんです、俺が椿さんに抜かされちゃったから、真波の手伝いしろって言われただけだから」
黒田が椿を止める。
「ダメよ!筋肉休めなくちゃ!もう!これは私の仕事なんだからー!」