マネージャーは、福富さん。

□転校生は福富さん
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「ちぃーす」
更衣室のドアを思い切り開けると、新開と東堂の姿があった。
「おそいぞ!荒北」
「あァ?つかフクチャンいねーの?」
「寿一なら、顧問の所だ。」

「フーン」
バサッとバックを椅子の上になげるとその上にブレザーを放り投げた。
「何かあったのか?靖友」
「ベツにィ。なんでもネーヨ。」
ネクタイをほどいて、ワイシャツをぬぐと、そのままロッカーの中に投げた。
「そういや、おめさん、日曜日は寿一と一緒にいくかい?」
新開が、荒北に尋ねた。
「行くに決まってんだろーが。オレは、フクチャンのアシストだかんよ。」
「フクは、椿に付いて行くだけだろう?俺は、千葉に行くなら是非とも、マキちゃんに会いたいからな!一緒について行くぞ!」
「しかし、椿ちゃんは何故、フレームを千葉のサイクルショップに頼んだのだ?箱根にもいくらでもあるだろう?」
東堂が首をかしげた。
「本島は、椿ちゃんは総北にいくはずだったんだが、寿一が椿ちゃんの両親に頼んだのさ」
「む、それでは、椿ちゃんの両親は、千葉にいるということか。」
「そうみたいだけど、殆んど家には居ないのと変わりがないから箱学のほうが安心だろうということらしい。本人が知ったのは、フレームを頼んだあとだからもう、変更できなかったようだがな」
「フクちゃん、がネェ。。」
荒北は、不機嫌さが、増した。
なんの気持ちかわからないが、何故かここ最近、椿の話題が出るたびに気持ちがざわざわする。
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