マネージャーは、福富さん。

□福富さんの趣味
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「椿マネージャーおいてきちゃったけど、いいのかよ」
黒田が後ろを振り替える。
学園をくだって、国道1号線にでた。
ここからは直進だ。
まだ、椿が降りてきているような姿はみられない。
「まあ、女子は追い付かないでしょ」
他の部員も口々に言う。
「うるセんダヨ!ゴラァ!前みて走れヨ、黒田ァ!」

「すいません、荒北さん!」
「ったくヨォ。不思議チャンも来てねーし」
「真波のことは、いつものことではないか!」
東堂が気にするなといって、荒北の背中をポンポンと叩いた。
「誰が居ないって言った」
黒田のよこに、椿が付けてきた。
「!!」

「遅くなりましたー」
後から真波も付いてくる。
「真波くん、山にいたみたい。出るときに連絡あったけど、すぐ着たよ」
「うむ、ご苦労だった。椿。真波このまま合流しろ」
「はーい。わかりましたー、福富さん」
そういって泉田の後ろについた。
「ったくヨー。あめーンダよ!フクチャンはよ!」
「私、黒田くんに着いてくからねー」
「は、はい、、」
-この人いつ着いてきたんだろ。
「相変わらずだなあ、椿ちゃん」
新開が椿に近づいてきて補給食を渡す。
「ありがと、スリーピングビューティーは東堂くんだけじゃないんだよ。」
「なんだと!女子のファンを争奪しようというのだな?」
「それは、東堂くんにあげるわー。要らないし」
「なにぃ!お下がりは必要ないというのか?」

「東堂!アブねーから前向け!」
荒北が東堂に怒鳴る。
「ったくヨォ、、」
ーしかし、全然気づかなかったゼ
椿の脚では、男子には到底及ばないと
思っていた。
それだけではなく、音にもきづくことがなかった。
ーしかも、ナンもにおわねェ
「荒北でも、気づかなかったか」
「椿は、そういうやつだ」
福富が、呟いた。
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