マネージャーは、福富さん。

□福富くんのいとこ
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「あー、もう二年まで。。」
「ちょうど、お昼を一緒に食べたいと泉田が言うから席を取っておいてもらったんだが、嫌だったかい?」
「いやー、隼人別にかまわないけどさあ、、」
「椿の隣は、俺が座ろう」
「甚八、お断り」
「なぬー!」
「ダッセ、東堂断られてやがる」
「うるさいぞ、靖友!そうか、この美形に見惚れてご飯も入らないと言うのだな?わかるぞ、その気持ち」
「うわー、ポジティブ〜。」
椿は、寿一の隣に座るとご飯を食べ始める。
「椿さん、制服大きくないッスか?」
黒田が、言う。
「大丈夫だよー、まだまだ成長するからあ」
「もう、ねぇよ。つか、高校3年だぜ!成長止まってンよ!」
「荒北だけでしょ、止まってるの。」
「ハァ?俺は、止まってネーヨ!成長中ダゼ」
荒北がうどんを食べながら、椿に向かって言う。
食事中は、箸を人にむけるものではないと横から東堂に指摘されていた。
食後の談義を過ごしていると、椿がポケットに入れた携帯が震えているのを感じて、ごめんと言って席を外して食堂から廊下に出ていく。
「もしもしー?」会話しながら走って、外廊下で話を始めた。
「ふむ、男だな」
窓越しに、楽しそうに話をする椿の顔をみた東堂が呟く。
「フク、椿ちゃん、彼氏持ちか?」
「聞いたことは無い」
「うららかな乙女だ、そんな話はしないだろう」
「椿先輩に、彼氏が?」
楽しそうに話をしているのをまだみんなで見ている。
「インじゃねーの?お年頃だしィ」
「靖友から、お年頃なんて難しい言葉がでるなんてな」
「ハッ!バカにしてんのかよ!新開!」
「いや、いや、別に」
新開が笑っている。
「電話、終わった見たいッスよ」
黒田が、食堂に戻ってきている椿を指差す。
「寿一!今日部活休んでいい?」
福富の隣に座ると、微笑みながら答えた。
「ダメだ、今日はミーティングがある。」
「じゃあ、ミーティングだけでたら休む!おねがい!」
「何故だ、休む理由を聴かねばならん」
「新しい、フレーム入ったっていま電話が来てねー?すぐ取りに行きたいの」
周りの、彼氏とデートだろうという予想を裏切る椿の回答だった。
「彼氏じゃネーのかよ」
「彼氏〜?なんのこと?」
「電話が、楽しそうだったから皆さん、椿先輩に彼氏がいてその電話なんじゃないかって話してたんスよ」
黒田が、さらっと答えた。
「ユキ!」
「やだなあ、もう!いませんって。今はね〜」
タイミングよく、午後の開始前チャイムがなり今はね。の部分はかきけされた。
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