白黒と彼岸の混沌曲

□送られる物達
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〜ある施設内にて(?1)〜

 黒白達が現れる数分前に遡る…

 ?1「くそっ!ヴィランが多すぎる!」

 生徒達が逃げる時間を稼ぐためにヴィランと戦っていたが、ワープの個性を持ったヴィランによって散々に飛ばされたらしい…

 ?2「生徒を守る為に戦う…
    格好いいね」

 大体のヴィランを倒した後、敵の親玉が此方に歩いてきた。直ぐに拘束しようとしたが右肘の皮が崩れた。

 ?1「っ!コレがお前の個性か…」

 ?2「あぁ…だが、俺が戦うのは
    お前じゃない…
    俺が戦うのはオールマイトだ」
   「脳無…後はお前がやれ…」

 と後ろに居た大男が此方に来た為に左腕だけで臨戦態勢に入ったがビキッと音がした。

 ?2「何だ…コレ…」

 上空に何かの模様が浮かび上がっていた。ヴィランも驚いていた為、奴らの仕業で無い事は分かる。では、コレは何かが分からない!俺の個性でも消えない為、個性では無い…と考えていた時バキッと模様に裂け目が出来た。

 全員「っ!」ゾクッ

 施設内に居る物全てが恐怖を感じた。だが、恐怖は施設内に留まらなかった…日本だけでなく世界中が恐怖を感じ怯えた。ヒーローもヴィランも関係なしに怯えていた…

 バキバキっと裂け目が広がり中から光りが三方向に飛んでいった。その中の一つが俺に目掛けて落ちてきた!

 ?1(ドンッ「っ!痛っ!」
   「くそっ!何だよ一体…」

 白美「ご…御免なさい!」
   「大丈夫でしたか?!
     何処か怪我をしましたか?!」

 突然現れた少女は、俺を見た後顔を青ざめて謝りだした。

 ?1「大丈夫だ…それよりお前…何者だ」

 白美「あ…怪しい者じゃありません!」
   「私は ?1「っ!危ね〰!」
     え?」バキッ

 少女の背後に脳無と呼ばれた大男が拳を上げていた為、少女を左腕で抱え避けた。さっきまで俺達が居た場所の地面は粉々になっていた。

 ?1「大丈夫か…大丈夫なら逃げろよ」

 白美「ありがとうございます!」
   「でも、貴方が大丈夫じゃない!」
   「怪我人を置いて逃げれません!」

 ?1「は!?何言ってる」
   「あいつが狙ってるのは、俺だ」
   「だから 白美「駄目です!」
     っ!クソッ!」

 少女と言い争っていると脳無は、すでに殴ろうとしていた。避けれないと察した為、少女が怪我をしない様に抱き締めた。すると…

 白美「っ!黒白〰‼」ドンッ

 少女は突然大声を出した後、ドンッと言う音が鳴ったが痛みが来ない為、後ろを振り返った時…際ほどの恐怖を感じた。

 黒白「シロ…遅くなってしまった…」
   「すまない…」

 白美「黒白…やっと来てくれた…」

 少女から黒白と言われた中年男性は脳無の拳を指一本で止めていた。

 ?2「は?何だアイツ脳無の攻撃を
    指一本で止めるとか化物かよ…」

 黒白「それにしても邪魔ですね…」ドンッ

 黒白が脳無の頭にデコピンをした。すると何かが壁に当たった音がし確認の為、見ると脳無が壁にめり込んでいた。

 黒白「さて、怪我は無いですか?」

 白美「私は大丈夫だけど…
     私を助けてくれたお兄さんが
     怪我をしてて…」

 黒白「そうですか…
     貴方名前は?」

 ?1→相澤「っ!あぁ…俺の名前は
       相澤消太だ…」
      「えっと…あんた達は!?」

 黒白「それは後程…」
   「シロを助けて頂き
     有難う御座います」
   「御礼に貴方の願い事を五つ…
     私が出来る事をしましょう」

 相澤「えっ!いや!いいって!」
   「俺はヒーローだから
     当たり前の事をしたまでだ」

 黒白「いいえ…此方がしたい事ですので」

 と半ば強引に話が終わった…

 ?2「クソ!此方を無視しやがって」
   「脳無〰殺っちまえぇ!」

 黒白「はぁ〜飽きないですね…」
   「ヒガン!何処にいますか!
     速く来なさい!」

 と大声を出し誰かを呼んだ。すると気配が無いのに後ろから声が聞こえてきた。

 ヒガン「はぁ〜もう、黒白は…
      オジサンもゆっくりしたいよ」

 白美「あ!ヒガン!やっと会えた!」

 ヒガン「姫ちゃんも元気だねぇ〜」
    「で?どうしたの?」

 黒白「シロと消太を守ってて下さい」

 ヒガン「はぁ?消太?誰?」

 相澤「あっえっと…俺です…」

 ヒガン「あぁ!君か…良いよ〜」
    「じゃあ、黒白頑張ってね〜」
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