白黒と彼岸の混沌曲

□会議室にて
2ページ/5ページ


〜会議室にて(根津)〜

 黒白達も会議室に揃った為、今後の事を話す事にした。

 根津「遅くなってすまないね」

 黒白「いえ…有意義でしたよ」
   「この世界の事が知れましたし
     これからの事も考えましたよ」

 根津「これからとは…」

 黒白「そうですね…
     まずは衣食住ですね!」
   「それも根津さん…貴方次第ですが」

 根津「衣食住の件は、条件を
     守ってくれたら良いよ」
   「ただ、次の内容によって
     対応を考えないといけない」

 黒白「分かりました
     では、私達が何者かですね」

 先生方に緊張が走った。

 黒白「まず、私とヒガンは吸血鬼です」
   「そして、シロは人間です」

 根津「吸血鬼…」

 黒白「そうですよ
     ただ、ヒガンは元人間ですが」

 根津「それは、黒白さんが
     吸血鬼にしたって事かい?」

 黒白「正確には、他の吸血鬼が
     した事ですがね」

 根津「他の吸血鬼と言うことは
     後何人いるのかな?」

 黒白「男女合わせて9人いますよ
     私は一応長男でしたが」
   「その中の末っ子の下位が
     ヒガンです」
   「下位とは私達9人の誰かの血を飲み
     人間から吸血鬼になって
      配下になる者の事です」

 根津「なら、ヒガンさんはどうして
     黒白さんと行動してるの?」

 黒白「簡単に言うと奪ったんですよ」

 目が本気の為、口を紡ぐしかなかった。すると…

 ヒガン「まぁオジサンも気にしてないし
      楽しいから良いよ」ポンッ

 白美「…なら良いけど…」

 白美が落ち込んでいる為、ヒガンは白美の頭を撫でた。

 根津「…黒白さんの兄弟は何処に?」

 黒白「この世界にはいないよ
     世界を渡る事も下位を奪う事も
     私だけが出来る」

 根津「どうしてこの世界にしたんだい」

 黒白「偶々ですよ
     私でも世界は選べない」
   「ただ契約した者と一緒に
     渡る事が出来るだけですよ」

 根津「そうなんだ…
     さっきから色々と
     質問してるけど大丈夫かな」

 黒白「大丈夫ですよ
     次の質問どうぞ」

 根津「黒白さんが契約してるのは?」

 黒白「此処にいる二人だけですよ」

 根津「なら個性いや力はなんだい?」

 黒白「私は先程言った陰陽術
     他にルーン文字、体術を使い
     シロは私と同じ陰陽術ですよ」

 ヒガン「オジサンは炎だよ〜」

 根津「本当にそれだけかい…」

 黒白「えぇ主にそれだけですよ」
   「ただ…私達はですがね」

 意味ありげな言葉と共に黒白達以外の全員の後ろに気配を感じた。先生方は、各自で攻撃をしようとするが後ろに誰もいない。

 オール「っ!さっきの気配は何処に」

 功曹「すいません
     驚かせる気はなかったのですが」

 先生方「誰だ!」

 黒白達の後ろに12人の老若男女が突然現れた。

 功曹「私共は式神です
     十二月将と名乗っており
     主様に創られ遣えている者です」

 根津「突然だね…
     今まで何処に居たんだい…」

 功曹「私共は異世界に居ましたよ
     出入りは自由ですし
     御札で呼ばれる事もあります」
   「彼方から此方の状況を
     観る事も出来ますよ」

 根津「君達も何か力があるのかい?」

 功曹「えぇありますよ
     主様から貰った力が」
   「紹介がまだでしたね
     私は功曹と申します」
   「そして左から神后、大吉、大冲
     天罡、太乙、勝光、小吉、傳送
     従魁、河魁、登明です」

 十二月将の自己紹介が終わった後、どの様な力があるかを聞いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ