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「このへんでお開きとするか。」

クロロは優妃を抱き抱えると立ち上がる。

団員たちも各々自室へと戻る。


クロロの部屋に着くとソファの上に降ろされる。

「シャワーでも浴びてこい。」

『ん。』


浴槽に湯をはり、温かなお湯に浸かる。
(あったかい…。今日は人生で最悪の誕生日ね。まあ、今まで幸せな誕生日を迎えたことはないけど。)
微かに自嘲の笑みを浮かべた。

ぼんやりと自分の両手を見つめ
ゆっくりと目を閉じた


(もう二度と大切なものを失わない)



浴室から出ると洗濯された自分の服が置いてあった。

タオルで髪の水気だけ取るとクロロのもとへ向かう。
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