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『私は生まれた時には もう普通に念が使えた。今みたいに能力としてちゃんと形になってたわけじゃないけど
両親は二人とも能力者で、私の力が暴走するのを恐れて力を封印することにした。
でも私の力は大きすぎて両親の命と引き換えにしても2/3しか封印できなかった。
だから 両親は私が殺したも同然ね。』
そう言うと自嘲気味に微笑んだ。
「ならば 先ほどの力は本来の1/3ということか。」
『さっき…? ああ あれは別に全力じゃないわ。4割くらい。』
(本来の2/15の力で俺たちを動けなくさせるとは…)
『それで、2歳になるまでは大金持ちの変態おじさんに育てられて
来る日も来る日も人形のように飾られていたわ。
2歳の誕生日の日に科学者たちがやってきて、富豪を殺して
私を研究したいって言ったわ。
私に選択権なんてないし、別にどうだっていいけど。
それから、今日までは
研究所で人体実験されてた。
こんな感じで満足かしら?』