ハリポタ

□賢者の石
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第二夢
魔法って素晴らしい







ん〜 頭が重い……。
なんだか寝過ぎたようなダルさが……。


「……っ?!!」


そういえば今日はスネイプ先生と
お買い物に行く日じゃん!!
もう私ったら何してんのよっ
とにかく、急いで準備しなきゃっ!
服はどうしよう?

ベッドの脇にあったクローゼットを
覗いてみる。そこには、私のサイズに
ぴったりな服がぎっしりと納められていた。


「なんで・・・・・・じい様かな?」


多分そうだろう。何でサイズを
知っているかは考えないようにして
ワインレッドでマーメイドちっくの
ワンピースを手に取る。

うわぁ〜 これめっちゃ可愛い!
子供すぎず大人すぎずな微妙な
感じがまた良い。

上着は黒の総レースボレロ。それに黒の
ミュールを履いたらオッケー!
髪はポニテにして赤いシュシュを
付ける。最後に鏡を見てチェック。


「にしても、容姿もだいぶ
変わったなぁ」


緑の髪って凄いよね。それに私が
憧れてたフワフワヘアー!
まるでラプンツェルみたい。
今度三つ編みしてみよっかなぁ。

って悠長に鏡を見てる場合じゃない!
軽く色付きのリップグロスして
LOVE AQUAの香水を付けてバッチリ!

試しに言霊を使ってみようと思う。
スネイプ先生を強く思い浮かべる。


『スネイプ先生の所へ』



ドスっ



「あれ?? 痛くない」

「……早くどきたまえ(怒)

「わぁぁああぁぁっ ごめんなさいっ」


強く思いすぎて、先生の頭上に
出てしまったらしい。そのせいで
先生をクッションにしてしまった。

埃を叩いて払うとジロリと睨まれ
ました。めちゃくちゃ怖いです。


「ホグワーツ内では姿現しは出来ない
筈だが?」


なんだその事か。踏んだ事を
怒られるかと思ったよ。


「今のは言霊と言って、日本の魔法
みたいなものです」


だから出来たんだと思います。仕組みが
違うからと説明すると深い思考に
入ってしまった。

それでも足は目的地へと向いている
のだから凄い。もしかしたら普段から
こうなのかもしれない。



そして、やって来ましたダイアゴン横丁!
本当に映画のまんまで感動!


「うわぁああぁぁ!! すっごい!」

「先に教科書を買いに行く」

「教科書?」


何故に? 魔力があるから練習する
ためとか? 結構魔力多いはずだから
コントロールしないとヤバイだろうしね。


「校長から聞いてないのか?貴様は
今年からホグワーツに入学する」

「なんですと?!!」


いやいや! 聞いてないよ!!!
じい様……ナイスです★



それから教科書やら鍋やら望遠鏡?
やら買いました! あと残ってるのは
杖とペットだけ。

ペットは何にしようかな?
魔法生物ショップに行きたいなぁ。
フクロウは学校のを借りれるしね。
それか禁じられた森で仲良くなった
フクロウに頼むってのも手だよね。


「我輩は先に帰る。好きなペットと
杖を買ってホグワーツに戻れ」

「ぁ、はい。今日はありがとう
ございました」


お金の入った巾着を手渡されて
姿現しでホグワーツに帰って
行きました。まぁ、この方が色々と
都合が良いんだけどね。

先にペットにしようかな。
もうお店の前に居るんだけど
色んな動物の声が聞こえる。動物の
言葉が分かるってのは良いけど
結構うるさい……。


「どの子にしようかなぁ」


私は前から飼いたかった蛇にしようと
爬虫類コーナーを物色している。
飼いたかったけど、子供も居たから
買えなかったんだよね。


「めっちゃ視線を感じる……」


キョロキョロと見渡すけど見つからない。
だけど、さっきからずっと見つめられて
いる気がする。

爬虫類コーナーをゆっくりと周っていくと
一つだけ布が被されたゲージを見つけた。
布の隙間から覗くと、真っ白で綺麗な
蛇が金色の眼でじっと此方を見ていた。


「貴方だったのね……凄く綺麗ね」


白蛇は神様の化身と言われていたっけ。
とことん神様に縁があるなぁ。

そっとゲージの入り口を開けた。


「ちょっと君!! 危ないよ!」

「え?」

「この子、綺麗だけど凄く気性が
激しいんだよ。それに、牙には即効性の
毒があるんだ」


うわ何それめっちゃヤバイじゃん。
それならもっと奥に隠しといてよ。

開けた入り口からてを引き抜こうと
視線を戻したら、白蛇さんがゆっくりと
私の手に絡みついてきた。


「ぉ? あれ? 大人しい……ですよ?」

「なっ!!」


蛇はあっさりとゲージから出て
私の首周りに落ち着いた。蛇独特の
細長い舌が頬を舐める。


「ちょっとくすぐったいよ〜
お兄さん、私この子連れて帰っても
良いですか?」


毒を気にしなけりゃ、大人しいし
なんか懐かれちゃったし、私も
気に入っちゃったし連れて帰りたい。

お兄さんは首が取れるんじゃないか
って位の勢いで頷いてゲージと餌のセットを
無料で頂いちゃった。

どんだけこの子を手放したかったか
よく分かった。

ゲージと餌のセットはホグワーツに
送って貰い、蛇を首に巻き付けたまま
オリバンダーさんの所へ向かう。


「ユニバーサルじゃなくて本物を
体験出来るなんて! 楽しみ!」


どんな杖が決まるかなぁ。やっぱり
神様に関係がある奴かな?
それなら先に言っといた方が早く決まるかも。



カランカランっ



お店の扉を開けると古い図書館みたいな
香りが鼻を擽る。こういう匂いは
嫌いじゃない。


「おぉ、良くいらっしゃいました。
東洋のお方かな?」

「はい、日本人です。リサ シュリアーク
と言います。杖を頂きたくて参りました」

「ご丁寧にどうも。貴方がダンブルドアが
言っていた子だね? それじゃ、杖腕を
出してごらん」


柔らかい笑顔に緊張が解れて、右腕を
差し出す。オリバンダーさんもじい様も
同じ感じがして凄く心が安らぐ。
長生きした分、落ち着きがあるからかな?

ってか、何を話したんだよじい様……。


「ぁ! あの、私多分神話とか神様に
関係がある杖が合うと思うんです」

「ほぅ? そうなのかね? ダンブルドアも
同じ事を言っておったが……。
よかろう……ちょっと待っていなさい」


じい様、杖の事で助言してあげたのかな?
待っている間、この子の名前でも
決めようかなぁ。


「お待たせしました」


意外に早かったな。まぁ、名前は後で
ホグワーツに戻ってゆっくり決めようね。


ツルツルの鱗をゆっくり撫でると
頬ずりされた。めっちゃ可愛いぞこの蛇!


「神に関係ある杖はこの一本しか
ありません。神樹の木にアルテミスの涙
29.5センチ。よく曲がり、星の輝きを
強める魔法に最適」


そんな魔法があるんだ。ってか
アルテミスの涙って何処で手に入れたん
だろう。色々突っ込みたいけど
取り敢えず杖を試さなきゃ。


「うわぁ〜・・・」

「おぉ!!」


杖を持っただけでふわりと風が吹き
杖から銀色の光がキラキラと飛び出した。
まるで星のようなそれらは店中で輝き
とても綺麗だ。


「素晴らしい。貴方は将来多くの者を
救うじゃろう。良い物を見せてくれて
ありがとう」

「ぃ、いえ、そんな(照)」


杖をしまうと、光は徐々に消えて店内は
いつもの風景に戻った。
オリバンダーさんに杖代を支払って
お店を出る。

それからは、する事も買う物もないので
ホグワーツに戻った。



部屋に戻ってベッドに横になる。
蛇さんも首から私の胸へと移動して
こちらを見る。


「名前決めないとね」

《私を引き取ってくれて感謝します》

「おぉ! すっごい良い声のお兄さん!」


やっばい鼻血でそう。ティッシュ
あったっけ(変態)

なんて言うか某歌い手さんの
あ○まさんそっくりだ。

こんな良い声だなんてっ
連れて帰って良かった!
私ブラボー☆


「そうだね、君の名前はヤト。
日本の蛇神様の夜刀神(ヤトノカミ)
から取ったの」

《とても素晴らしい名を……
ありがとうございます》


どうやら気に入ってくれたみたい。
良かった。さて、今日は色々
疲れちゃったし、軽く食べて
寝ちゃおうかな。

明日は教科書全部読んじゃおう。
バッチリ7年分買ったから速読
しないとダメだね。
チョコいっぱい手に入れてしないと
集中力落ちちゃうかも。


「さてと、ご飯ご飯。行こうヤト」

《はい、主様》



明日は勉強頑張るぞ〜!
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