ハリポタ

□炎のゴブレッド
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第一夢
波乱の一年の幕開け







今日はマリアと一緒にクィディッチ
ワールドカップに行く予定。
今年から荒れていくから、気を付けないと。
特にリディ。後は、じい様。死因である指輪は
もう無いけど、その代わりとなるものが
出てくるかもしれないし……。
気をつけた方が良いよね。
日記の時も変わりがあったし。











ワールドカップ会場



ガヤガヤ...



会場はすでに魔法使いでごった返していた。
映画のまんまの賑やかぶり。

ここって、マグルのキャンプ場を
使っているんだよね? 色々と大丈夫
なのかな……。


「リサ、こっちですわ」


マリアに案内されてテントに着いた。


「……マリア」

「何も言わ無いで下さいませ」


うん、きっとマリア父の趣味なんだね。
でも、シンデレラ城を小さくしたような
テントは流石に目立つんじゃ……。
まぁ、あのマリア父なら気にしないんだろう
けどさ……。


「……マリアも大変ね」

「分かってくださって嬉しいですわ」


涙が出るほど苦労してるなんて
マリア父は一体何をしでかしてるのよ。
でもね……私も結構こういう内装は
好きだったりするんだ。
その点ではナイスと言える。


「リサそろそろ行きましょう」

「そうだね!」


因みに、リディとヤトはお留守番。
ヤトにはじい様の様子(監視)も頼んで
ある。リディも来たがってたけど
今回は死喰い人が来るし、用心の為ね。

マリア父はマリア母と先に行ったらしい。
挨拶とかあるのだろう。マリアはそういう
貴族のご機嫌窺いが嫌いなのだそうだ。


「そうは言っても、いつかご機嫌窺い
されるでしょう? 今のうちに慣れとかなくて
良いの?」

「そうですわよねぇ。はぁ……」


よほど嫌いなんだな。デコとの会話も
嫌ってるもんね。

会場への入り口で魔法省の魔女に切符を
見せると「最上階貴賓席ね、まっすぐ
一番上まで行ってね」と教えてくれた。


「ありがとうございます」


ずーっと続く階段を登っていく。深紫色の
絨毯がフカフカなので足は痛めなくて
良さそうだ。左右にはそれぞれスタンドへの
ドアがある。

ひたすら登り続けて、やっと階段の
てっぺんにたどり着いた。そこは小さな
ボックス席で、観客席の最上階。
しかも両サイドにある金色のゴールド
コーストのちょうど中間に位置していた。
紫に金箔の椅子が20席ほど2列に
並んでいる。


「せっかくですもの、一番前にいきましょう」

「そうね」


ウィーズリー家はまだ来てないみたいね。
もしかして、隣に座るのだろうか。

しばらくするとウィーズリー家が
やってきた。もちろん、ポッターと
グレンジャーも一緒だ。


「あら? リサも観に来ていたの?」

「えぇ。マリアに招待してもらってね」


グレンジャーはスリザリンだからと言う
偏見は無いらしく、ウィーズリーとポッターは
そこまで気にする様子もなく会場に
魅入っている。

私達がガールズトークに花を咲かせていると
端目にポッターがしもべ妖精のドビーと
話をしているのが見えた。

それから30分の間に、貴賓席も徐々に
埋まってきた。マリア父が続けざまに
握手をしているのが見えた。
そこへ魔法省大臣のコーネリウス・ファッジが
姿を現した。ウィーズリー父もすぐに
席を立ち、挨拶をしている。
ハリーを紹介しているようだ。


「あ〜 確かに、あぁいうのは面倒そうだね。
コネを作りたい人がやる事でしょ」

「そう思いますでしょう? お父様も
挨拶をしてくる方を選んで下されば
面倒事も少なくて済みますのに」


プンプンと怒るマリアを可愛いなと
思っていると……。


「これは、クラレンス嬢。お久しぶりで
ございます。お父上はお元気ですか?」


ファッジがブルガリアの魔法省大臣と
デコ父とウィーズリー父を連れてきた。
マジウゼェ


「父ならあちらですわ」

「そうですか。こちらは?」

「私はリサ・S・シュリアーク」


握手をし「宜しく」と軽く挨拶し
紅い目をわざと輝かせれば、大人達の
顔色が明らかに悪くなった。
ざまぁみろ


それから試合が始まり、大盛り上がりし
ブルガリア160、アイルランド170で
アイルランドの勝利でクィディッチ
ワールドカップは幕を下ろした。







キャンプ場はお祝いモードで凄い賑わいと
なっていた。これから悲劇が起こるとも知らずにーー

マリア一家にはすぐに安全な場所に
飛ばせるように準備をしておいた。
私が言霊で『転移』と言えば家へ
一瞬で戻れるようにしておいたのだ。


「さぁおいで死喰い人。可愛がってあげる」


ベッドの中で私は嗤う。混乱を招くために
来た死喰い人を逆に混乱させるのを
楽しみにしていたのだから。
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