ハリポタ

□アズカバンの囚人
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第一夢
呼ばれて飛び出て
ジャジャジャジャーン!






今日はマリアの家に招待されたから
リディも一緒に遊びに行く予定。
ヤトとサラはお留守番。なんでも蛇に
ついての考察をするとか……。


クラレンス家は王族。ブラックよりも
高貴なるお家柄なのだ。だからちょっと
緊張する。マリアのお父様は日本の
アニメにハマっているらしい。
ココはウケを狙って登場してみるか?




クラレンス邸


「お父様、本当にそれで出迎えるつもり
ですの?」

「おぉ! 我が愛しい娘よ。もちろんだとも!
きっと驚くぞ!」

「はぁ……リサが引かなきゃ
良いですけど」




ドスンっ



「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」

「「……」」

「リサ、だから言ったじゃないか」

「あっはっはっはっは」



その後しばらくマリアのお父様に爆笑された。
リディがハク◯ョン大魔王、私が◯クビちゃんの
コスプレで暖炉から登場したのだ。
でも、もっと驚いたのが、お父様も
アン◯ンマンのコスプレをしていた。
なぜ、そのコスプレにしたのか聞くと……




だって、弱いものイジメをするな等と
言いながら暴力で解決しているじゃないか
なんとも矛盾したそのジャイアニズムが
気に入っているのだよ。





まぁ、確かに。あのアンパンはいっつも
アン◯ンチでバイ◯ンマンをぶっ飛ばしてる
けどね。というか、お父様かなり詳しいな。


ティータイムを楽しんだ後に、マリアの部屋に
お邪魔する事になった。マリアの部屋は
お姫様のような内装だった。まぁ、本物の
お姫様なんだけどね。


「リサとリディが遊びに来てくれて
本当に嬉しいですわ」

「そんなに喜んでもらえるのなら
これからもちょくちょく遊びに行こうかな」

「そんなにお邪魔しちゃ迷惑だよ」

「いいえ! 是非遊びに来て下さいませ」


リディが窘めてきたけど、マリアが天使の
微笑みでそれを打ち負かしてくれた。
あぁ、マリアは本当に天使だよ!
あの微笑みは最上級の萌えだよ。


「リサ達は教材とか買われました?」

「買ったよ。どうしたの?」

「じゃぁ、お買い物に行きません?
素敵な雑貨屋さんを見つけたんですの!」


雑貨屋と聞いて私の心が弾んだ。
魔法界の雑貨屋はまだ行ったことが
なかったから。
でも、お店やっているかな? 確か、この年は
シリウス・ブラックが脱獄して、お店を
閉めてる所が多かった筈だ。


「お店開いてる?」

「大丈夫ですわ。あらかじめ聞いて
おきましたから」


さすがマリアだ。準備バッチリ。それなら
安心して行けるね。今年はヴォル関連のは
何もない。それなら、ピーターを捕まえて
魔法省に突き出してやろうかな。そしたら
ポッターもシリウスと過ごせるだろうし。


「リサ行きましょう?」

「うん! リディ、行こう」

「うん!」





ダイアゴン横丁


両手に華の状態で私はとても鼻が高い。
通りを歩くと注目されているのが良く
分かる。リディもだけど、マリアも
綺麗な顔立ちをしているから。


「ここですわ」


案内してくれて着いたお店は、外観も花や
小物で可愛らしく飾られていて、マグルの
喫茶店の様な感じだった。 でも、中は
もっと凄かったーー


「うわぁ〜……」


天井はホグワーツの様に星空が輝き
周りには、可愛い小物が貼らんでいる。
振らなくても雪が舞い、ウサギが駆け回る
スノーボールや、持ち主の気分で色が
変わる髪留め等、小物からアクセサリーまで
本当に色んな物があった。このお店にある物は
どれもファンシーなものばかり。主人の好み
だろうか?


「……素敵なお店」

「でしょう? リサなら絶対気に入ると
思いましたわ」

「本当に凄いね。どれも、このお店の人の
手作りみたいだね。魔力が一緒だよ」


リディ、そんな事も分かるんだ。
最近のリディの成長ぶりは凄い。
私が知らない所で一体どれだけ
勉強しているのだろうか。


「お褒めに預かり光栄です」


クスクスと上品な笑みを浮かべて、奥から
綺麗な女性が姿を現した。ゆったりと
お辞儀をする姿は貴族のようだ。


「気に入った物があったら言ってくださいね」

「はい」


それから私とマリアは雑貨を色々
見てまわった。
リディはお店の人に、こういう雑貨の
作り方を聞いているようだ。


「これ、マリアに似合いそう!」

「私もリサに似合いそうな物を見つけ
ましたわ」

「じゃぁ、買って交換しよっか」

「そうですわね!」


リディと話し終わった主人にお会計を
お願いして、お互いに包装してもらい
お店を出た。
もうすることもなくなったので、マリアの
家に帰ることにした。リディも退屈
するだろうしね。




クラレンス邸



マリアの部屋に戻って、お互い持っていた物を
交換する。私はマリアの目の色に良く似た石が
はめ込まれたシルバーのバングルを贈った。
マリアからは、蛇の目に紅いキャッツアイが
はめ込まれたバングルだった。お互いに
バングルを贈るなんて……。


「ふふふ。気が合いますわね。可愛い物を
ありがとうございます」

「私こそ、こんなに素敵なバングル
ありがとう!」


マリアのバングルはどんな魔法でも一回は
防いでくれる代物。私のも一緒だ。本当に
ここまで考える事が一緒だと笑えてくる。

それから、リディは一足先に家に帰る事にして
私はマリアと恋バナを夜通し話し
寝たのは明け方だった。

今年の目標は私も叫びの館に乗り込んで
ネズミの確保。ぁ、リーマスの薬も
忘れないように飲ませるようにしないと。
でも、どれも終盤だから今年はゆっくり
過ごすとしよう。

そういえば、サラはどうするんだろう。
お留守番するのかな? アニメーガスだから
付いてきてもいいけど……。それは帰って
聞こう。今は、もう眠い。


おやすみなさい……。
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