あなたと私
□大事件!!!
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「今日はちょっと松本先生に用があってね。」
その言葉にかりんの肩がピクリと動いた。
「池面(イケヅラ)先生。名前からイケメンと読めることもあり、生徒から絶大な信頼を得ている人物。
メガネキャラで爽やかな先生。背が高く、細いわりに筋肉質。運動神経、勉強ともに百点の完璧人間。
男。24歳。独身。数学担当。」
「いや、怖いから。かりん、怖いから。」
「何でそんなに詳しいの....。」
「りの、りお、これはゆゆしき事態だ。学校の教師同士がこんな関係にあっていいのだろうか。こんなハレンチな.....。いや、いい訳がない!!(第一一緒に暮らしている私の立場はどうなるんだ)」
「飛躍しすぎだよ。」
「池面先生はともかく、松本先生にそんな気はないと思うけど。」
頭を抱えるかりんを横目にえー、重症じゃん。という目をむけるりのとりお。
「松本先生、少し来てもらえますか？」
「はい、わかりました〜。皆さん、少し自習をしておいてくださいね。」
そう言って教室を出ていく二人をかりんは、何も言わずに見送った。