意気地無し少年と自傷少年。

□これは友情ですか?愛情ですか?
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視点、鈴鹿。

「…こ、康。。。」
「ん?」
あれからかれこれ1ヶ月経ち、キスも何も全くない。
いや、欲しい訳じゃ無いけど。。。
でも、寂しい。。。
「なんでもない。。。」
キスしてなんて言える訳ない。
この前のキスは、なんだったんだろう。
同性だからなぁ。
茜さんに相談は、気まずいし、頼る人他にいないし…。
。。。よし。

ーガチャッ。
「ただいまー。」
「誰もいないよ(笑)」
「いいの、いいの!」
。。。うっし!
「こ、康!」
「は、はい…?」
「き、き、キスして!」
「えっ!?」
あ、引かれた。
何でそんな迷うんだよぉ〜
「やっぱ何でもない。」
「あ、そ。」
なんだそれぇ!
「もぅ、馬鹿ッ!」
「えぇ!?」

視点、八雲。
ードタドタ…
二階に行っちゃった。
でもキスってそんな容易くするもんじゃないでしょう?
可愛かったけど。。。
勃ったけど…。
「やっぱ酷かったかな。」

ーガチャッ
「春樹〜?」
「馬鹿。こっち来んな。」
「ごめんって、しかもここ俺の部屋だし。」
「ここ、康の家じゃん。」
「…そうだな。」
「じゃあでてくから。」
「…。」
「引き止めてよ…馬鹿!」
起き上がる、出て行こうとする。
「じゃあお望み通り止めてやる。」
「もういい…!」
「キスしたら側にいてくれんの?」
「えっ。。。」
「単純。(笑)」
「は?」
「まぁそんなところもかw
ーズカッ
「いってぇ!」
「馬鹿にして。。。大っ嫌い。」
「あ、おい!」
ーバタンッ
本当に…行っちゃった…。
「本当に馬鹿だ…俺。。。」
ーピーンポーン。。。
誰だ?
春樹と入り違いでインターホンを鳴らす音がした。
「はい。。。」
「お!康介!」
「げ、姉ちゃん…。」
「いま春ちゃん走ってったけど、なんかしたの?」
「べ、別に、アンタにカンケーない。」
ーバシッ
「痛っ!」
「春ちゃん泣いてたんだから!まあ、あんたと春ちゃんがどんな関係だろうとどうだっていいけどこれ見て勉強なさい!」
すると結構な重みがある紙袋を手渡された。
「これは?」
「DVD〜…それもぉ…?」
ーパサッ
「んなっ…!!!?」
「BLの…ね?」

視点、鈴鹿。

康の馬鹿!
あ、荷物、忘れちゃった。。。
もぅ、馬鹿、馬鹿、馬鹿…!
「ぁ。」
何でこんなに…怒ってるんだろう。。。
康なんかのことで。。。
昔は、何とも無かったのに…。

大丈夫。。。
「今に始まったことじゃないだろ?」

言い聞かせて何度も何度も心を落ち付けようとする。

「あ、馬鹿鈴鹿じゃーん!」
「八雲の仕返し、まだだったよなぁ?」
「今日は沢山いるからさぁ、たっぷり可愛がってやるよ!」
「…。」

視点、八雲。

「春ちゃん遅いね。」
「…お前いつまでいるんだよ…」
「春ちゃんが帰ってくるまで。」
3.4本ぐらいの長編映画見された…。。。
「やっぱ、おかしいと思う。」
「は?なにが。」
「そんな、キスして、って言ったらすぐにキスするなんてさ。」
「ファーストキスね。でももう一回しちゃった人とはいいんじゃない?好きだからキスするのよ、普通。嫌いだったらしない。あんたは春ちゃんのこと、嫌いなの?」
「そんな訳ない!好きだよ…愛して、る、けど。。。」
「けど…?相手にキスをせがまれる。それを拒むということは、その人に嫌いですって言ってるようなものなの。」
「でも」
「何か怖いことでもあるの?あなたの話聞いてると…何だかあなたの方が春ちゃんのこと好きって、聞こえる。だったら、春ちゃんの気持ちに応える。。。それが、筋じゃない?」
ー♪♪♪…
「もう9時ね。どこ言ってるのかしら、春ちゃん。。。」

視点、鈴鹿。

「康…、康…康、康…!」
気づけば康の名前を何度も呼んで走っている自分がいた。

1時間前。。。

「おい、服脱がせろ。」
「な、で。…や、やだっ!」
「おい、あんまり暴れんな、気持ちよくしてやるんだからさぁ。」

そして脱がされ、

「八雲にもこんな事されてんのかよ…?」
「はっ、や。やだ。。。」

抱かれて。

「はっ、エッロ。」
「ん、はぁ、」
ークチャッ…

キスされて…

「そろそろ挿れれば?」
「なっ!?や、やぁっ。。。」
ーバシッ…











そして抜け出した…
たまたま上着しか見つけられなくてそれを持ってるけど…。
「怖い…助け、て。。。康…!」
「春樹!?」
「春ちゃん!」
「康。。。茜、姐さん…」
「春樹…っ。」
抱き締めて…。
怖かったの…。

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