シカマル
□今だけは俺を見て
1ページ/24ページ
ある日。俺は任務の為、火影室へと呼ばれていた。
「……失礼します。」
中に入ると、カカシと、その彼女であるみどりが立っていた。
「丁度良い所に来た。シカマル。お前はみどりと共に、雪の里へ任務に行ってくれ。」
ピクッ
あぁ。また呼ばれてもねーのにくっついて来たのか。
カカシはみどりにベタ惚れで、呼ばれてるわけでもねーのに、毎度一緒にくっついて来ては、「危ない。」だの、「傷ついたら。」だの、文句を言っているらしい……
「火影様?ちょっと待て下さいよ。雪の里って言ったら、早くても着くのに五日はかかる。俺のみどりをそんな所に行かせる気ですか?しかもシカマルと二人で。」
「そうだ。」
あー。なんかめんどくせぇ事になりそうだな。
「……俺がそんな事許すと思います?」
「思わんな。だが、これは任務だ!拒否権はない!」
まるで火花を散らすように、睨み合う二人……