シカマル
□初恋
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「はぁ。……めんどくせぇ。」
俺は久しぶりの休みにも関わらず、朝からたたき起こされ、更に買い物に付き合わされている。
「ちょっとシカマル!早くしなさいよー!」
「おいイノ、まだ買うのかよ……」
「あったり前でしょー!」
「はぁ……」
溜息をつきながらも、俺は既に両手いっぱいになった荷物を持ちながら、イノに続いて歩いて行く。
さすが幼馴染みと言うべきか……
イノの野郎は俺よりも先に母ちゃんに話を付けてやがった。
店に入って行ったイノを外で待っていると、そこに見慣れた奴が現れた。
「よぉ、何やってんだナルト」
「おお!シカマル!これから一楽に行く所だってばよ!」
「シカマルこそ、そんなに荷物持って何してんだってばよ?」
「これはイノが……!おいナルト」
「あ?」
「ちょっとトイレ行ってくるからよ、これ、ちょっと持っててくれねーか?」
「やだね!俺はこれから一楽に「頼んだぜ!」っておいシカマル!」
半ば強引に荷物を渡し、俺はその場を後にした。