ほん 2

□古今
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叫んだ声は、誰にも届かない
届くのは惨めな自分の姿だけ

短くなってくスカート
高くなってくヒールは
私の心の荒みを表した


どうせならって自分を偽って
手に入れたのは今の自分
そんな自分に絶望しても
自分を殺すしか知らない

いつも夢にでてきたのは私
どうしたってハッピーエンドはなく
目覚めはバッドエンドしかなかった
いつも夢は夢のままだった


悩んだ心は、殺されるだけ
それでも生きている自分

小さくなってく声
大きくなった闇は
私の今を表してた


いつまでもって自分を騙して
周りも騙してたのは私で
そんな現状に苦しんでも
どうすることもなかった

いつまでも夢見ていたのは私
どうしたって主人公になれなくて
親指を齧った私しかいなかった
夢から目覚めることもなく


声を潜んで、私を隠した
どうかこのままでって
星に叶うはずのない願い



長くなった黒の髪
低くなった私の背
私の心は迷子

どうせならって自分を信じて
手に入れるのは幸せな日々
そんな未来はでも有り得ない
泣き笑いで誤魔化しただけ

いつまでも主人公なのは自分だけ
バッドエンドもいいかなって
笑えたら多分ハッピーエンド

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