ほん 2

□七色
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現実ばかり見すぎちゃってなにを
求めてるのか迷子になった
手を伸ばしても足掻いても全部
うまくいかなくなって焦って
真っ暗な道を一人で歩くには
私は不安定すぎる


いつからかそんな生活に慣れて
そんな時君に会った名無し
初めまして、よろしくねって
君からの初めての言葉

キュンとなる胸の音は非現実のように感じた
でも高温になっていくほっぺたは嘘をつけない


君の笑顔が優しくて、温かかった
胸に空いていた穴が塞がりつつある
そんな日常が来たことに喜び
不安にもなったけど君は私の
味方のままで傍にいて
うまくいかなくたっていいんだって笑う


気づかないふりをして
気にしてないふりして嫉妬する名無し
好きな人できたかもしれないって
君からのカウントダウン開始

ズキズキと痛む胸に知らんぷりして日常を取り戻そう
でも頬を伝う涙に日常を取り戻せることはないって気づいた


塞ぎこんでしまった名無し
君にも会えずにこのまま終を迎えたい
非現実的な考えは君のせい

ねえって君の名前を呼んでも
返ってくる答えはない

カーテンを開けて、光を眩しいって感じて君のもとへ
君に伝える言葉があるって震える声を上書きした

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