ほん 2

□裸足
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自分を消したいの。そう呟いてしまうのは簡単で、でも行動に移せない難解。

本当のところ、全部言い訳だけど、それについてもまた言い訳を繰り返す。


季節が再び巡り会ったからって、なにかなるわけじゃなく、むしろ再びの悪夢。

呪った。自分も、他人も。どうしてって嘆いた。
嘘をつき、嘘を嫌い、嘘を愛した。


笑ったって土砂降りのまま。暴風にも遭い、逃げることもできず立ち尽くす。


自分を再確認。自分を変える。何度目の言葉を繰り返し、壊れた機械みたいに呟いて、忘れ去ってしまう。


叱ってほしい。間違いを正して欲しい。善人ぶって、叱られたら毒を吐く。自分の間違いを指摘しないで。これで私は精一杯。

足掻いて、私はなにもならなかった。
突然の虚無感。孤独感。絶望感。不安感。襲われた私はひとりぼっち。

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