ほん

□水平
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 絶対なんて絶対ありえないって、思っていた。
でもそこに矛盾が生じているのに気づいているでしょう?それなのに、それに目を逸らす私は大ばか者。
みんな同じだよ。嫌なことに目を逸らして、それが引っかかるけど、それでも意地でも逸らす。それでいつの間にか忘れてしまうんだ。単純なはなし。ただそれだけ。

だから、誰かがいなくなっても同じこと。もしも自分の子供がいなくなったら大抵の親はそれを信じられなくて、他を責める。自分を責める、なんていうのは嘘なのだ。
そしてその人の友達も悲しむが、いつかはそれを忘れる。そんなことないと言う人がいるが、これも嘘だ。一分一秒たりとも忘れたことがないなんて、嘘にも程があるだろう。

所詮、そんなもん。みんなが仲良く、なんてこない。みんな幸せに、なんてなれない。ずっとずっと、いつまでも、そんな日なんて何処にもない。

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