君の声〜臣×隆〜

□君の声〜臣×隆〜【3】
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お店に着いたのは15分前


少し早いけど、店に入った


「いらっしゃいませ」


名無しさん「あの…待ち合わせをしてて…」


「芹澤様ですね(笑)登坂様がお待ちです。ご案内いたします(笑)」



登坂様…?


コンコンっ


「失礼致します…登坂様、芹澤様がお越しになられました(笑)」


歩実「ありがとうございます(笑)」


名無しさん「……お待たせしてすみません」


歩実「まだ時間前だけど?(笑)」


名無しさん「……失礼します」


個室に入り歩実さんの正面に座った


歩実「料理もう頼んだけど良かったよね?」


名無しさん「…はい」


歩実「お酒は?飲むでしょ?」


名無しさん「いえ。遠慮しておきます…」


歩実「そう?」


怖くて顔が引きつってしまう…
それに比べて歩実さんの余裕な顔…
態度………


本当に何を考えてるのかわからない…


「お待たせいたしました」


どんどん料理が運ばれて来た


歩実「さ、いただきましょ(笑)」


不敵な微笑みを浮かべる歩実さん


整形のせいで私の知ってる歩実さんじゃない分違和感がある


怖いけど怖くないというか…
なんとも言えない感覚…


本当に歩実さん!?
って疑ってしまったり



歩実「この料理ね、登坂くんとデートした時にオーダーしたのと全く同じなの(笑)」


名無しさん「…そうなんですね。よく覚えてますね何年も前なのに」


歩実「あたりまえじゃない(笑)つい最近の事なんだから(笑)」


名無しさん「……そうですか」


つい最近って……


名無しさん「…あの…私にまだ何が言いたいんでしょうか?」


歩実「いつまでも登坂くん…あ、主人に付き纏うのやめてもらえるかな?」


名無しさん「どういうことですか?」


歩実「迷惑してるの。あの人優しいから名無しさんちゃんにハッキリ言えないんだって。一応、過去には結婚直前までいったわけだし」


名無しさん「さっきから…広臣くんの名字名乗ったり主人って言ったり…何なんですか!?」


歩実「…聞いてないの??」


名無しさん「何をですか?」


歩実「私たちが入籍したこと」
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