Novel

□tukimi
24ページ/24ページ



トワ「あー!ハヤテさん!僕のお肉食べましたね!」
ハヤテ「弱肉強食が海賊の世界だ、トワ。つーかナギ兄の身体の大きさで食ってたせいか物足りねーんだよな。シンがオレの身体の時にあんま食ってないから筋力落ちてる気がするし」
シン「フン。馬鹿食いすると脳の働きが鈍る」
ソウシ「うん。やっぱりナギの料理はおいしいしね」
リュウガ「今日は無事に全員元に戻った宴だな!」


ハヤテ「しかしよー。まさかシンがオレになりたかったとはな〜」
シン「チッ、何をニヤついてる。気色わりい。だからそれは余りものだったから仕方なくそうなっただけだと言っただろう。」
ハヤテ「ぷっ!んなこと言ってるけどオレはわかってるぜ!そーかそーか!やっぱオレに憧れてたんだよなー!」
シン「全然わかってねえな」

ハヤテ「オレもナギ兄みたいにタッパあってガタイ良かったらなって思ってたしな。でも自分の身体のが一番動きやすいよな。二刀流最強剣士はやっぱオレじゃなきゃな!」
ソウシ「私も戻れてよかったよ」
シン「それは心底そう思います」
ハヤテ「ソウシさんの場合はあのデブファジーがぶっ倒れる程やばかったもんな。シンが性格悪りぃ顔してねえのは何か拍子抜けするし」
ナギ「俺はファジーにベタベタされて気味悪かった。アレに耐えているドクターを尊敬する」
ソウシ「ナギが私になったのは意外だったな。何だか嬉しいね」
ナギ「コホン」


リュウガ「お前ら随分楽しそうだったな。オマケに●●とキス出来たしな!俺も団子食っとくんだったな!がっはっは」
●●「せ、船長っ」
トワ「僕もです〜!僕が買ってきたお団子だったんですけど結局楽しんだのは皆さんでしたね」

ハヤテ・シン・ナギ・ソウシ「「「「楽しんだ…?」」」」

トワ「す、すみません!!た、大変な目にあった…でした!」
ソウシ「ふふ。まぁでも結果的にはトワの言う事もあってるかもね」
シン「いや、二度とごめんだ」
ナギ「そうだな。団子は当分作らねえ」
ハヤテ「ヤマト団子食えねえのは微妙だな」
トワ「ナギさんの団子美味しいですしね」


どーんっ

リュウガ「なんだあ?敵襲か?」
シン「いつもの変態でしょう」
トワ「船直したとこなのに」
ロイ「はーっはっは!シリウスのしみったれたヤツらよ!俺の存在を忘れてただろう?!」
ファジー「アタイはデブじゃくてグラマーなんだよっ!ソウシ様!シン様!地下牢で華麗に活躍していたアタイを置いて船に戻っちまうなんてっ」

ソウシ「ごめんねファジー。私達も戻るのに必死だったから君を忘れていたよ。でも君ならどんな環境だって強く生き抜けるよ」
ファジー「い、いつものソウシ様じゃないか!ってことは元にもどっちまったのかい?!」
ハヤテ「おお。お前が城の兵士相手に派手に暴れてた間にな!あと、そこのヘタレ船長は結局なんにも役に立ってなかったが」

ファジー「何てことだい…一粒で二度おいしいアタイの『同時にソウシ様シン様の花嫁計画』が台無しじゃないか」
ロイ「真珠ちゃん!オレは役に立ってなかったワケじゃない!真珠ちゃんのためにケーキを焼いてきたんだ!色々あって疲れた時は甘いもので癒されるといい!」
●●「ケーキ…ですか?」

シン「よせ。おそらくロクでもねー」
ハヤテ「お前ら何さらっとシリウスの宴に参加しようとしてんだよ?」
ナギ「ケーキなら俺が焼く」
トワ「そうですよ!ロイ船長を信用しちゃいけません」
●●「で、でもせっかくですし…美味しそうですよ?抹茶と小豆が入っててヤマト風で…」
リュウガ「まー。ロイ自身が毒見してからだな」

ロイ「そこまで言うなら食ってやる!…うん!美味い!こんなに美味いケーキを食わないとは人生損してるぞ!」
ファジー「馬鹿だね。ロイ様のケーキは絶品なんだよ!アルコールにも合う大人の味ってヤツなんだからね。アタイも食べますロイ様」

ハヤテ「んー、問題なさそーな気もすっけど」
リュウガ「よし食ってやるか」
ロイ「おい!お前達に作ったんじゃない!真珠ちゃんにだ!オレがアーンしてやるぞ」
●●「え?け、結構で…わっ!」
トワ「あー!勝手に●●さんにアーンしないでください!」

●●「…おいしい!」
ロイ「だろう?褒めてもらいたくて作ったんだ!」
リュウガ「うん。まーイケるな」
ハヤテ「ロイにしてはな」
トワ「そうですね。残念ですけど」
ソウシ「美味しいよコレ。私は好きだな」
ナギ「●●の作るケーキのほうが美味くねえか?」
シン「そうだな」

ロイ「ってお前ら!何でナチュラルに食い尽くしてんだーっ?!もう無くなりそうじゃねえか!」

リュウガ「はっはっは!ついでに酒も持ってこい…って、うっ!」
ハヤテ「船長まさか…うっ!」
トワ「ちょっと待って下さい何で…ううっ!」
ソウシ「皆大丈夫か?…うっ!」
ナギ「やめてくれもう巻き込まれ…っ」
シン「…口にした俺が愚かだった…うっ」

ロイ「え?何で?何でだ?!おいお前ら!ってファジーもか!!」
●●「ロイ船長…何で皆さん倒れたんですか?!わ、私とロイ船長だけ無事なんですけどっ」
ロイ「それは運命の赤い糸で結ばれているせいだ!」
●●「そんなわけないじゃないですか!?船長!ハヤテさん!トワ君!ソウシさん!ナギさん!シンさん!」
ロイ「まぁ待て真珠ちゃん。きっと皆酒が回ったんだ。この二人きりの状況を楽しもうじゃないか」
●●「これ…悪い予感しかしないんですけど…」


トム「ロイ様ー!」
コリン「ロイ様ー!」
ロイ「何だお前達。せっかく真珠ちゃんと二人きりの宴中だったのに」
トム「ロイ様にお詫びしなくてはならないことが…」
コリン「こないだの港で買ったはずのバニラエッセンスの瓶が違う瓶と入れ替わってまして」
トム「この瓶はロイ様が美女から団子を買った際に美女の荷物からくすねたものでして…似たような瓶だったのですみません」
コリン「さっき気付きまして、ケーキを食べてロイ様に何かあってはと駆けつけました」
トム「あっ!シリウス連中とファジーが倒れていますが…まさかこれは毒薬だったのですか?」

●●「ろ、ロイ船長…」
ロイ「し、知らないぞオレは…オレは悪くない!不可抗力だ!」




むくっ



「「「「「「「俺(アタイ)が目の前にいる!!!…のかよやっぱり…」」」」」」」









リュナ「師匠、あの丸薬キスの必要あったんですか?」
師匠「いや…良い人達だったからお節介みたいなものだ。その方が面白いしね」
アンジュ「お兄ちゃんもお姉ちゃんも真っ赤になったり焦ったりしてたけど絶対よろこんでたよね!師匠!」
リュナ「この師匠にして弟子あり、ね…あれ?」
アンジュ「どうしたの?リュナちゃん」
リュナ「ポージョンの残りが無いわ。どこかで落としたのかしら?まあでも…もし飲用してもあれだけの量ならきっと一晩で戻るから問題ないわよね」








end.




次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ