Novel

□SiriusBoeki
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SIRIUS.BOEKI@社員旅行3【Shin】

旅行に参加していた社員は皆、とっくに帰っていた。戻るなり総務部で仕事をしていたトワを掴まえ居場所を聞き、まだバスの中に一人残っているという●●のところまでやってきた。

「このへんに落ちてないかなぁ…」
会社所有のグラウンドの隅に止められたバスの中、●●は屈んでブツブツ言いながら座席の下を探していた。
床を見ることに必死なのか履いているスカートの裾がもう少し短ければ見えそうなことに全く気付いていない。

アイツは本当に危機感が皆無だな。

「おい。見えてるぞ」
「えっっ!?」
慌てて裾を押さえて上体を起こして飛び上がると、座席の手すりでゴンッとデコをぶつけている。
「いったぁ〜…あっ!シンさん?!みみ見えてましたっ?!」
「見えてねーよ。だが見えそうだったぞ」
「…あの、待たせてしまってましたか?」
「迎えに来るといっておいただろ」
「ごめんなさい。バスの中で落とし物しちゃって探してたんです」
「一人でか?運転手とガイドは専務の所に挨拶に行ってるみたいだな」
「さっきまで探すのを手伝って下さってたんです。後で戻ってくるからっておっしゃってましたから、それまでの間に見つかればいいなって…」
「そうか。何を探してる?」
「シンさんのお土産に買ったキーホルダーなんですけど…確かに出発前に鞄に入れたと思ったんだけど無くて…せっかく買ってきたのに〜…」
「ふーん」

●●のほうに身体を寄せ、スカートの裾に手を入れる。
「きゃっ…なななっ…」
●●は振り返って口をパクパクさせる。
「何を驚いてるんだ?」
「だだって突然触るからっ、っていうかこんなところで…もうすぐバス会社の方も戻ってきますしっ!」
「なら早い方がいいな」
「な、なにが…?」
ツウッと太ももの付け根を撫でて、布の引っかかりがないことを確かめた。
「やはり履いてないのか」
「だってシンさんが履くなって言って電話切っちゃうし…」
律儀に下着を買わずに言いつけを守るところが、コイツらしくて愛らしい。
語尾を濁らせ、●●は恥ずかしげに視線を逸らすが、その仕草が俺に扇情的な刺激を与える。

「ちゃんと言いつけを守れたんだな。良い子だ」
「…っ…」
「どうした?手が止まってるぞ。俺への土産を探してるんだろう?早く見つけないとな」
こっちを振り返って抗議するように唇を噛み軽く睨んだあと、●●は再び座席のほうに体をむける。
通路に立っていた俺はスカートの裾を捲り、剥き出しになった尻を撫でる。
丸みに添って指を滑らすと、
「…っあ」
小さく切ないため息を洩らした。
「丸見えだな」
「やだっ…」
慌ててスカートの裾を戻そうとする●●の手を掴みどける。
「やだじゃねえだろ?こんなに滴らせるほど濡らしてんのに」
中心に指を沈めると、クチュッと水音を立てて飲み込んだ。
「期待してたんだろう?」
「ち、ちがっ…」
「ちがわねーよ。身体がそう言ってる」
指を引き抜くとドロリと液が滴り白い太ももを光らせる。

この痴態を思い馳せ、ヌいた俺には充分すぎる誘惑だった。
座席に身体を預ける形で通路側に剥きだしにした尻を付きださせ、俺はベルトを外し羞恥で既に潤っている窪みに一気に挿入する。

「あっ…ぁうっ…はぁっ…」
愉悦の表情をこぼした後、●●は息継ぎするように息を吐きだした。
最奥まで突っ込んだあと動きを止めると、座席に倒れ込んだ●●の身体を起こさせる。
Tシャツを捲り、ブラをずらして胸を肌蹴させる。UV対策に窓ガラスには薄い色が付けられているが、外から全く見えない訳ではない。

「し、シンさ…っ…い、いや…」
「もうすぐバス会社のヤツらも戻ってくるんじゃないのか?お前のイヤラシイ姿を見てもらうか?」
「やぁっ、やだっ…」
●●は耳まで赤く染め首を振るが、その媚肉がキュウッと俺の下半身を締め付ける。
「くっ…そんなに喰いついてイイのか?こんな状況でコーフンしてるんだろう?変態だな」
「あっ、だ、ダメッ。シンさ…ゆ、許してくださっ…ぁあんっ」
深く挿入した後、入口付近までゆっくり抜いて扱くと、●●がたまらなく艶めかしい声をあげる。
ビクビクとナカが波打ち、その予想外の動きに俺もすぐに達しそうになるが、ぐっと抑える。

視線を起こすとグランドの向こうに人影が見え、こちらに近づくいてくるのがわかる。
「もう戻ってくるみたいだな」
小さく教えてやると、とろんとした表情を浮かべていた●●は我に返ったように慌て始める。
「えっ…シ、シンさんっ!やっ…!みんな戻ってきちゃうっ…」
「わかってるよ。ちょっと黙ってろ」
耳元で囁きながら耳朶を淡く噛む。
「どーした?また締まったじゃないか。見られるかもしれないってのがイイのか?それとも耳が弱いからか?」
わざと意地悪く言うと、●●は必死で首を振る。
「や、やぁっ…こんなのっ…だ、だめぇっ…!」
駄目だといいながら身体は正直に俺を呑み込み悦楽を伝えてくる。
本当に、コイツの泣き顔は異様な程そそる。

「まだ抜いてやれねーな」
軽くピストンすると、●●は嬌声を漏らすまいと耐えている。
身体を反転させ、衣服を着たままの互いの身体を抱きかかえる恰好で繋がった下半身からクチャクチャとだらしない水音が響く。
「やっ…い、いっちゃうっ…」
再びナカがキツク収縮を繰り返し始め、近づく人影をすっかり忘れてしまったように●●が溺れた顔を向けた。
羞恥が快楽に押さえ込まれて達することにだけに集中しようとしている堪らない顔だ。
煽られて暴走しそうになる慾望を無理やり捻じ伏せ、そのタイミングですっと情事を終わらせれば、
「あ…」
●●は情けない声を出して、その場に倒れ込んだ。


「おや?まだ見つかってなかったんですか?」
初老の運転手がバスの階段を登ってきて顔を覗かせる。その後ろに若いバスガイドが立っていた。
「そちらはお連れの方?一緒に探していたんですか?」
意味ありげな視線をこっちに送ってくる。

隣を見れば惚けたように上気した顔の●●が上の空で返事を返す。
「え、ええ…あっ!いえ、あのっ…!!すすみませんっっ」
が、すぐに慌てて運転手に応える。
その慌てぶりが愉快で俺は思わずクックッと笑いを漏らした。

「これだけ探しても無いのであれば旅館かもしれませんね」
暗に諦めろと言ってみる。
そもそもコイツが探しているのは俺への土産のキーホルダーだと言う。見つかっても嫌な予感しかしない。

「バスの清掃もありますし、お客様の探し物が見つかったらご連絡しますね。あの…連絡先をいただいてもいいでしょうか?」
ガイドは俺のほうに声をかけてくる。
仕方なく名刺を出し、初老の運転手に手渡す。
「連絡は見つかればで結構です。ほら行くぞ」
まだ火照った表情のままの●●の腰を抱き、促す。

訳のわからんご当地キーホルダーの土産よりも、もっと待ちわびていた夜はこれからだ。






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