Novel

□SiriusBoeki
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SIRIUS.BOEKI.@×××deepen…【Heroine】

「こっちも…」
シンさんは腰までめくられていたスカートを脱がせながら、剥き出しになった太ももを撫で上げていく。
「良くしておかないとな」
指先は中心へと辿り着き、ショーツの上から焦らすように窪みをなぞる。

「ん…」
爪で優しく触れるだけの指に、思わず身体をよじって腰をくねらせる。
その様子にシンさんは満足げに微笑み、ショーツの上から少しだけ指を深く沈めヒダにあてて擦り始めた。
「…っあ」
ぴくんと身体が跳ねて、指が深まる度に奥から熱い粘液が溶け出してしまう。

「すっかり濡れたな」
「…は、恥ずかしい…」
「気に入ってる下着なんじゃねーのか。垂らしてたらシミができるぞ」
「ッ…っだってっ…」
「ああそうか。もう手遅れだったな。だから穿かずに脱いでおけと言っただろう?」
だってせっかく選んだ可愛いパンツをシンさんに見て欲しかったんだもん…
「ほら…もうこんなになってる。布の上からでも滑って指が入っていきそうだ」
「だめ…まだビクビクしてて…へん、だから…触ったらっ…」
「フン…もっと欲しいとヒクついてるようだぞ。俺がお前の厭らしいトコロをじっくりと見てやる…」
耳元でそう言いながら、シンさんがショーツを剥ぎ取る。

「あんまり…見ないで…ください…」
脚を開かされてじっと見られると、見つめられた所がじわじわと潤む。
「何だ?見られると感じるのか?次々とここからヨダレが垂れてるようだが?」
「やっ…ああっ…」
シンさんの指が楕円をなぞるようにひだの内側をなぞると、すっかり蕩かされた場所はクチュクチュといやらしく音を立てた。

指が一本、するりとナカに入れられる。
「あっ…はいっ、てっ…やああっ…ゆびがっ…シンさぁんっ…」
初めての異物感に、思わずシンさんの腕を握る。
「自分でココに入れたことないのか?」
「…っない、ですっ…」
「へえ。だが一本じゃ足りないってくらいに咥えこんでるぞ」
「やぁっ…動かしちゃ…だめえっ…」
身体のナカでシンさんの長い指が繊細に動いて色んな場所にあたって、その度に腰がピクピクしてしまう。

「充分にそそる眺めだが…もう少しだけほぐすか」
シンさんは小さく呟き、足の付け根に顔を近づけた。

「えっ…?やだっ…な、なにを…ああんっ…やああっ…」
挿入される指が二つに増え強弱をつけて出し入れされ、もう片方の手でヒダを横に拡げられた。めくれた先端のぷくっとした蕾を舌で優しく舐めてからシンさんが吸い付く。

「んんっ…だめえっ…そんなとこ、舐めちゃ…ダ…メ…それっ…い、ああんっ…またっ変になっちゃ…うぅっっ…!あああっ…」
「いいからイケよ」
そう言われると同時に、ビリビリと電流が走ったように下半身が痙攣して熱くなる。指の出し入れされている所は収縮を繰り返して締まり、その奥が何かを欲して緩んで膨らむのが自分でもわかった。

すぐに訪れた脱力感に肩で息をして放心していると、シンさんはナカにいれた指を引き抜き、自分の指に纏わりついた透明な液体をぺろりと舐めとってみせた。
「や…はぁッ…はぁ…」
自分から漏れ出ている液体がシンさんの唇に運ばれることが、とても艶めかしくて恥ずかしいことに思えて、荒い息のまま思わず顔を逸らす。

「わかるか?コーフンすると男みたいにお前もココが膨らむ。」
シンさんはヒダをめくり、小さな突起を露出させて人差し指でグリグリと触る。
「あっ…そこ、だめえっ…」
また、おかしくなるっ。

「で、更にこっちから厭らしくヨダレを垂らす。ほらもう…こんなになってるだろ?お前がエロい証拠だ」
また指が出し入れされる。
「んんっ…あ…」
シンさんの指が漏れだす液を突起に絡めるように擦り付けると、滑りが良くなりますます痛いほどに膨らむ。
「はぁっ…ああっ」
二度も峠を知ってしまった身体は、シンさんの指と唇を貪欲に求めてしまう。触れられたすべての場所が火種となって弾け、爆発してしまいそうなほど熱い。

「他も色々あるんだが…初めからしすぎるとお前の許容範囲を超えそうだしな」
色々って…もっとあるっていうの?!
こんな……っ

「それにもう、俺が待てない」
シンさんはベルトを弛めズボンをずらした。
黒の下着からそれは取り出されて――
潤みきった場所にあてがわれる。

えっ…
こ、こんな…
おおきいのがほんとに入るの…っ?

ぬるぬると入り口を行き来して上下に軽くこすられると、自然とまた声が漏れた。
「あッ…ん…シンさん…」

…男の人って興奮すると大きくなるって聞いたけど、これってシンさんが私で興奮してくれてるってことだよね…
だったらスッゴく…嬉しい。
それだけでまた入り口がヒクヒクと収縮して、シンさんを受け入れたくてたまらない気持ちになる。

脇にあったゴムをシンさんは手早く被せ、
「いいか?」
とねだるように耳元で囁かれる。
シンさんの身体が熱い…
返事の代わりにコクンと頷くと、ぐっと腰が沈められていく。
身体を押し開かれる痛みが走り、後からじわじわと快感がやってくる。
「はっあ…ん、…あっ、シンさ…ぁんっ」
「…くッ…キツいな…」
ぼんやりした痛みはあっても、強い痛みは感じないままもう先の部分まで入ってきてる…
シンさんがほぐしてくれたから…?
互いが隙間なく擦れる度に、気持ちよさが増していく。

トロトロの洪水を押しのけてゆっくり奥まで到達すると、シンさんの眉が顰められて何かを耐えるような表情になった。
「ああんっ…だめっ…イッ…」
「痛いか?全部入ったが…大丈夫か?」
「痛いっ…けど、気持ちい、い…です」
「抜くか?」
「やぁ…」
打ち込まれた質量のある塊に、息をするのに精一杯でふるふると首を振る。
「シンさん、のが、お、おなかが…いっぱいでッ…ふぁぁん…も、もう…」

シンさんと繋がってる…
シンさんのが入ってる…
どうしよう。
シンさんとセックスしてるんだ…

そう思うと身体がひとりでにゾクゾクと粟立つ。
弛緩した声と裏腹に駆け巡るみたいにきつく快感が押し寄せて、繋がったところは痙攣を繰りかえす。

「…ッ、もうちょっと吸い付きを緩めろ。動けねー」
「そ、そんなこと…言われ…ても…ッあ…あんっ」
シンさんを感じれば感じる程に、身体がぎゅうぎゅうと締め付けられていくのがわかる。

「おい、俺を見ろ」
ほわんとした視線でシンさんを捉えると、
「ん、ふぁっ…」
今度は宥めるような優しいキスが降りてきて、あたたかさに身体がほぐされてゆく。
「深く息を吐いてチカラを抜け」
言われるがまま吸い込んだ息を大きく吐いてシンさんを見つめ続ける。
「いい子だ」
ぐっと更に深くシンさんがナカに入り込むと、カラダがシンさんを包み込むように変化していく。

「動くぞ」
「っは…はい」

強弱をつけて加わるシンさんの重みが隙間なく身体と心まで満たしていく。
「…っ…痛くなったら言えよ。止めてやれるか保障しないが…」
「い、い…です。シンさんの好きに…動いてくださ…いっ」
「ったく…お前は…っどうしてそんなに…っ」
シンさんが動くとお互いが擦れて潤み、痛みよりも快感が溢れてくる。
汗ばむシンさんの肌が赤く火照っていき、ハァッと息を大きく吐いてからシンさんは腰を強く打付ける。
浅く、深く。角度を変え、速度を変えて変則的な刺激が与えられ、もう抑えきれなくて思いきり声が出る。

「はっあ…やぁ…すごっ…い…。ぁあん…だめですシンさんっ…だめえ」
「フン。…ッダメじゃねーだろ。イイって言えよ」
「…ふ…ぁっ。ぃ、イイ…い、いっちゃう…ま、またイッちゃうよぉ…シンさんっ」
「あぁ…締まるっ……ッイイ…」
シンさんの表情からも余裕が消えて、本能的に重ねた唇を貪り合う。

上の唇と下の口。
繋がったまま繰り返される激しいキスがカラダじゅうを震わせて理性を溶かしていく。
パンパンと打付ける音と同時に溢れる雫が床に飛び散る。

「ひぃっ…ぁあ…あ…んっつ!イッ…あぁッん…ぁ…ああぁあッ…」
「…くッ…●●…」
シンさんが苦しげな息遣いで名前を読んでくれる。
それだけで身体が敏感になり、下半身は何度も絶頂を迎える。

「シンさ…んっ…きもちいっ…い。んっ…ま、まだイッてるのにぃっ…またきちゃっ…う、いっちゃうよお…っあぁぁっっ」
「…は…ぁッ…●●…っ」

シンさんの艶かしい吐息に反応して、私のカラダに一番強い収縮が訪れたと同時にシンさんの身体が僅かに震え…そして――

「出…るッ」

それを引き抜き、お腹の上でビュウッと放出させる。
まるで生き物みたいに白濁の液を吐き出しビクンビクンと蠢いて、シンさんは私を見下ろしながら、肩で大きく息を吐きだした。

はじめて見たシンさんの必死な表情――
そしてそれを引き起こしていたのは自分だと感じて、この世に生まれ落ちたことを心から感謝したい気持ちになる。

自然と涙が頬を伝う。
嬉しくて泣いてしまうことって…あるんだ…

「シンさん…大好き」
漏れる溜息と共に告げると、額に汗を滲ませたシンさんの顔が切なく歪んだ。

「…ヤバイ。手離せなくなりそうだ…」
呟くシンさんの甘い声が耳に溶ける。


…きっと私はこうして触れあい愛し合うために。この身体を選んでここに生まれてきたんだ…
ふっと遠のく意識のなかでまるで息をするように自然に…そう、思った。


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